試合感想（ソフトバンク対オリックス・2020年8月16日）

普通に負けた。

スコアはこちらから。（日刊スポーツ）

＜全体的な感想＞

• 全体的にストライクゾーンで勝負しすぎに見えた。
  ピッチャーがボール球を投げきれないのと、キャッチャーがストライク先行で行き過ぎるのと両方あると思うが、それにしてもストライクゾーンにいきすぎ。2回裏に連打を食らった場面は、先頭打者から6人連続で、初球からの2球がストライクゾーンだった。あまりに単調に見えた。
  
  
• 2回でアルバースを代えるのか。
  2回までに4失点だったが、ボール自体は別にいつもどおりと言うか、3イニング目以降も炎上必至というわけではなかったと思う。
  この6連戦、先発が6回までもたずに中継ぎ陣に負担がかかっているところなのに、ここまであっさりとアルバースを降板させるのは、あまりにアルバースに対する信頼がなさすぎる。
  さらに、そうまでして追いつきたいのなら、6回表5点ビハインドで2死満塁の場面で、若月に代打を送らなかったのはなぜだろう？最近の若月の打席の中身を見ても、打つ確率が非常に低いことは誰が見ても明らかだった。
  つまり、投手起用と野手起用が完全にチグハグではないか？？それぞれ誰が起用を決めているかは知らないが、チームとして意思がまとまっていないことは確実。

＜投手＞

• アルバース
  前述の通り、ストライクゾーン主体になりすぎてしまった。もっと遅いボールでカウントを取る工夫があっても良かったのかな、と思った。下記の表は本日の球種別の投球数だが、全60球のうちカーブがわずか4球とほとんど使えていなかった。工夫が足りないのではなかったかと思える。
  
  
  また、結果球（打席の最後の球）にスライダーが1球しかなく、ほとんど追い込んでから使えていない。数えたところ、追い込んでからスライダーを投げたのはわずか2球だった。つまり、追い込んでからは真っ直ぐ系とチェンジアップの単調な投球になってしまっていた。
  
  
• 吉田凌
  今シーズン、初めてスライダーをヒットに打たれた。残念だったが、その相手が柳田だったのはまだ納得ではないだろうか。
  
  
• 澤田
  カットボールの制球がイマイチだったのに、その球種を選択してホームランを打たれた。今日はフォークが良かったので、私は選択ミスだと思った。なまじ球種が多いだけに、中継ぎの1イニングだけでは各球種の調子の善し悪しを見極めにくい。これも私が澤田先発を推す理由のひとつ。
  
  
• 村西
  久しぶりに一軍での登板を見たが、やはりカットボールは一級品だ。全体的に、もっと自信を持って投げればいいのにと思うが、残念ながら、首脳陣が選手に自信をつけさせるような起用をできていない。
  
  
• 小林
  ボールの出し入れができないと、打者に対する攻めにならない。うーん、なかなか進歩が。

＜野手＞

• 全体的に。
  四死球は多く取れた（8個）が、得点にあまり繋がらなかった。四球を多く取れても、最終的にヒットを打たなければ点に繋がらない、という典型的な試合。（同じように、単打で各駅停車ばかりしていると、長打を打たないと得点に繋がらないという試合もオリックスにはお馴染みだ。）
  全体的にソフトバンクバッテリーは、大胆にストライクを取りに来る球とボール球とをバランス良く使っていると感じた。押し引きが上手い。このあたりの差を感じた6連戦だったと思う。
  
  
• AJがベンチを外れた。
  どうやら大阪に帰阪していたようだ。右かかとの不安と疲労を考慮して、ということらしい。今の状態で試合に出てもしょうがないから、思い切って抹消するという一手を打てるかどうかが重要になるが、さてどうなるか・・・。

＜来週（8/18〜）のゲームの展望＞

• 大阪に戻って、ライオンズとの6連戦。
  ライオンズも打線が比較的湿っているようなので、何とか勝ち越したい。山川はじめ主軸の周りの打者をしっかり抑えることが大事。主軸に四球はしょうがないが、脇を固める打者に四球で塁を埋めるのはダメ。そういうピッチングができるかを期待したい。
  
  
• 山本に期待。
  まずは山本が得意の西部相手にどれだけのピッチングをするかがポイントか。山本は不調続きなので、何をどう変えてくるのか、期待したい。先日、私が山本の不調を分析した投稿がこちら。
  山本由伸の不調の原因・改善を考える（2020年8月13日）
  
  私的には、「球種を絞って真っ直ぐ主体でどんどん投げる。」のが復調への近道だと思う。結果打たれるかもしれないが、しっかり投げきった真っ直ぐで勝負する感覚を思い出すことがまず大事だと思う。

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