フルでキャンプ中継(と録画)を見ることができているわけではないので、(断片的な情報による)ただの感想になってしまうが、各選手について、箇条書きで書いていきたい。
<全体>
- 大きな怪我人がいないので、その点は安心して見ていられる。黒木の右肘の怪我は残念だったが、ルーキーイヤーからの2年間を見ても、予想できたことなので、個人的には準備できていた。(なるべくしてなった、と酷使した奴らに言いたい気持ちだ。)
- 野手陣の全体的な底上げ、勝ちパターンの中継ぎの確立が開幕までの課題になるだろう。
<投手陣>
- 山崎福也
フォーム改造の効果だろう、真っすぐのキレやスピードがこの時期にも関わらず、見違えている。オープン戦で比較的長いイニングの投球を見てみたい。(変化球もたくさん見てみたい。)
- 松葉
春先の松葉にしてはいい感じがする。こちらもオープン戦で期待。
- 山岡
心配不要。新球種のフォークはかなりいいボールに見える。真っ直ぐと同じ軌道からスッと打者の手元で沈む感じがする。投げ方的にも、フォークは合っているのだと思う。正統派フォークと言えば増井だが、スプリット気味のフォークと言えば山岡、と言えるくらい仕上がっているように見える。ただ、縦スライダー、縦カット、フォーク、チェンジアップ、カーブと縦の変化ばかりなので、横のスライダーとシュート(今シーズンから導入らしい)を上手く使って、投球のバリエーションを持たせて欲しい。
- 吉田一将
毎年春先は調子が上がりにくく、今年もそんな雰囲気に見える。少し腕の振りが変わったような気がする。肘や肩の不調でないといいが。。
- 荒西
個人的にかなり楽しみな選手。変化球の質が高く、さらに真っ直ぐでも勝負できる。左右打者の内外角を投げ分けられる技術を持っているようなので、期待したい。たぶん、先発の枚数は他の投手で足りてしまうので、中継ぎでの起用になると思われる。
- 増井
怪我だけ無いようにしてくれれば。
- 岸田
元気そう。ブルペンのまとめ役、盛り上げ役としても一軍にいて欲しい。引退までに優勝しなければ。
- 近藤
個人的に結構心配。真っ直ぐが来てないし、変化球も精度が悪い。肩に不安など無ければよいが。調整段階の今論じるのは早すぎるだろうが、このまま調子が上がらないようであれば、7回、8回を任せるのは難しそうに感じた。ただのスロー調整であればいいのだが。
- 竹安
もうちょっと詳しく見てみないといけないが、ピッチングの引き出しが少ない気がする。真っ直ぐ以外で安定してストライクを取れるボールがあるのか。
- 東明
かなり良い。タイミングのずらし方、変化球の出し入れ、コントロールが高いレベルで揃っている。ボールひとつひとつに凄みは無いかもしれないが、ローテーションに十分入れる。個人的に非常に期待している。
- アルバース
腰の怪我は大丈夫そうだが、長いイニングを投げたときにどうなるか、という心配は残る。個人的にはかなり期待できる感じがした。
- 富山
コントロールが大雑把なことと、変化球で光るものがないように見えるので、一軍は難しいように見えてしまった。真っ直ぐも「中の中」という感じ。これからに期待。投げ方は個人的に面白いと思う。
- 田嶋
投げさえすれば抑えるのはわかっている。いかに負担少なく抑えるかがテーマだろう。より力感のないフォームに変わっている気がするので、良いことだと思う。時期は決めずじっくり調整してほしい。
- K-鈴木
腕の振りを変え、リリースが安定してきた。昨年と比べるとかなり良い。なんとか先発に食い込むことができるか、といったところだ。全体的なまとまりがどこまであるか、という点に注目したい。多分、速球派の中継ぎとして一軍に残ることになるだろうと予想。
- ディクソン
ツーシームやチェンジアップを使えているし、また使う意識を持っているので大丈夫。
- 比嘉
昨年からの酷使が心配されたが、元気に投げられているので大丈夫そう。比嘉も投げさえできれば結果は残る。
- 小林
去年よりも魅力はアップしている。しかし、安定度で言うとどうしてもまだ信頼に至るまでではない。これから良いピッチングをどれだけ継続できるかだろう。
- エップラー
来日してからまだ比較的日が浅いので、評価を確定させるわけではないが、個人的には予想通りかな、というところ。つまり、二軍のローテーションという感じだ。ただ、めちゃくちゃ良い人感がにじみ出ているので、頑張ってほしい。
- 山本
ここまでの様子を見て、先発で何の心配も要らないと思う。普通の状態で投げさえできれば、抑えるのは当然というボールを投げている。カーブもいい球に仕上がっていると思う。ある程度球速があるので、低めに決まると、当てたときにフェアゾーンに行ってしまうようなボールに見える。
そんな中で気になるのは、去年までもそうだが、左バッターのアウトコースへの投球で抜け球が多い点だ。この悪癖が出ると、球数はかかるし四球も増えてしまう。もっとインコースのカットボールやカーブでストライクが取れるようになると、改善につながると思う。そういった点も含めて、まずは先発で起用しながら壁にぶち当たったら考えれば良い。
- 成瀬
なぜこんなにコントロールが良いのにヤクルトで全然良いピッチングが出来なかったのだろう。仮に先発がだめでも、中継ぎ1イニング勝負でも面白い。
- 澤田
去年からの疲労が心配。ゆっくり調整してほしい。
- 山田
去年からの疲労が心配だが、普通に大丈夫そう。
- 金田
あまり投げているところを見ていないが、去年より期待できると思った。金田が中継ぎで使えると大きい。
- 左澤
コントロールが良さそう。
- 榊原
少し体の動きが鈍い印象を受けた。ウィンターリーグの疲労であったり、向上心が強い選手なので、頑張りすぎてないか心配。
- 山崎颯一郎
真っ直ぐを磨く必要がある。夏場の連戦の谷間の先発で見られれば、くらいの気持ちで見るのが吉。
<野手陣>
- 伏見
今年は捕手一本かな?特に目立った感じなし。
- 若月
盗塁阻止は相変わらず信頼できる。打撃の精度がどこまで高まるか。
- 飯田
一軍のキャッチャーはきついという印象。(肩が特に。)
- 稲富
打つほうにより魅力を感じてしまうが、全体的な体の強さやキャッチング、スローイングを向上させて、一軍で活躍できる捕手になってほしい。特にフレーミングは一番の課題かもしれない。
- 白崎
去年よりもゆったりした構えになっており、球の見極めが改善しそうな気がする。頓宮との競争に勝てるか。
- 安達
年齢的には動きが落ち始めても不思議ではない(31歳)。打撃はグリップの位置を低く構えるフォームは合っていると思うが、去年も試行錯誤していたフォームを止めてしまったので、開幕するまでどうなるか分からない。
- 福田
打つ方はほぼ変わらずだろう。福田といえばショートコンバートだが、私のスタンスを言えば、「賛成ではないが、反対でもない。」という何とも歯切れの悪い言い方になる。本人の可能性が高まるのはいいことだが、肩の強さを考えてもセカンドに集中させる方が良いと思う。打つ方に悪い影響が出ないといいが。。。
- 西野
フライを打つことを意識づけているように見える。体もがっしりしたし、今シーズンはそういう方針なのだと思う。追い込まれるまでの打撃と追い込まれてからの打撃それぞれをじっくり見てみたい。
- 大城
より引っ張りに力強さが出てきたと思う。しかし、今のフォームではスイングの強さに限界があると私は思っている。
- マレーロ
フォームやスイングの出し方が大きく変わった。三振は減る(コンタクトが高まる)と思うが、ゴロが増えないかが心配。特に、高めの(ストライクゾーンの)球がゴロにならないか心配。
- 太田
さすがドラフト一位と頷くばかりだ。安達、大城がシーズンに入ってからイマイチならば、一軍抜擢もあり得ると思う。
- メネセス
力強さを感じる。クリーンアップを間違いなく打てる。あとは角度がどれだけつくかと、弱点がどこまであるか、という点が気になる。良い意味で予想を裏切ったのがファースト守備で、非常に安定感があると感じた。外野守備も行けると、非常にバリエーションが増えるだろう。
- 山足
打つ、守る、走る、どれかに特化させてあげないと、なかなか周りと競争しづらいのではないだろうか。個人的には打つのと走るのに練習時間を割いてはいかがかと思う。
- 鈴木昴平
すべてにおいてレベルアップしてほしい。意外と飛ばすので、その方向で特化したら面白そう。
- 頓宮
思いの外、打撃が器用で技術がある。右打ちが上手い。タイミングのとり方も良く、遅いボールも待てる。しかし、スイングの軌道が遠回りというか、内から出てこないので、インコースの速いボールは捌くのに苦労するだろう。この弱点への対応を見極めるまでは、一軍帯同で良いだろう。バッターボックスでホームから離れて立って、インコースを投げにくくするのが手っ取り早いが、それとも根本的なスイングを修正するのか、どうなるだろうか。また、サード守備も守れないレベルではないので、開幕スタメンは十分にありえる。
- 西浦
もっと速いボールに苦労するかと思いきや、三遊間にではあるものの、弾き返すことができている。ポテンシャルの高さを感じさせる。大穴で一軍もあるが、まだ二軍でじっくり育成したい選手だ。
- 宗
打撃フォーム改造は大失敗ではないだろうか。軸足(左足)により重心を置いた構えにするところまではいいかもしれないが、手の位置と動きが全くそれに合っていない。宗の魅力であったフォロースルーの大きなスイングも無くなってしまった。バリーボンズの打撃フォームの手の動きの大きさを見て欲しい。宗は手の動きが無く、今のままではショートゴロ製造機にしかならない気がする。(差し込まれた、力のない打球が増えるだろう。)2018年シーズン終盤の、3打数連続ホームランのときのような良かった頃を追求することを止めてしまったのは残念だ。
この宗の状態により、センターのレギュラー競争が激化したとも言える。二軍行きが決定したが、妥当な判断と言える。
- 後藤駿太
去年よりは打撃は良さそうだ。もうちょっとトップ(グリップ)を、糸井のようにはっきり作った方が合っていると思う。ただ現状でも、ある程度強くスイングする事はできている。
- ロメロ
真っ直ぐを打つという、この課題がどうなるか次第だと思うので、実戦で調整具合を見ていきたい。
- 吉田正尚
フォーム的にも昨シーズン終盤の良かった頃と同じ。打席の中でゆったりできているし、心配要らないと思われる。
- 小田
多分センターのレギュラーは小田になると思う。ある程度打撃での貢献が期待できるセンターとなると、現状小田が一番手である。足もあるので、筆頭候補だ。怪我なく過ごして欲しい。
- T-岡田
世間の評価は知らないが、私は結構いい感じだと思っている。どのボールに対しても強くスイングすることができているので、あとはいかにアジャストするか。あと、そろそろ一塁に専念したいだろうが、難しいかもしれない。
- 武田
ファーストの守備が上手い。外野も一級品だし、一軍に残るだろう。打つ方さえどうにかなればなあ・・・。
- 佐野
このまま順調に成長曲線を描いていって欲しい。
- 杉本
どれだけ確実性をアップできるか。これからアピールしていって欲しい。
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