まず、現時点で確定しているオリックスの2019年シーズンの主要メンバーを考えてみたい。
ポジション等は、個人的な願望込みで書いた。(山本の先発など)
投手
先発
アルバース、山岡、田嶋、山本、榊原、吉田、黒木、近藤
中継ぎ・抑え
増井、ディクソン、澤田、東明、比嘉、山田
FA
西、金子
※赤字は、勤続疲労が心配される選手
※青字は、来年の活躍が確実には計算できない選手(年齢、継続実績無し、怪我など)
捕手
若月、山崎、伏見
内野手
T-岡田、安達、福田、大城、中島、西野
外野手
吉田、ロメロ、宗、武田、小田、宮崎、杉本
1.投手陣が不安
西、金子がFAで移籍することが懸念される中、先発陣の枚数を考えると、中継ぎからの先発転向が欠かせない。しかし、全体的に今年の酷使により継続して成績を残せるかが懸念される選手が多い。というか、多すぎる。
また、中継ぎ陣も全体的に層が薄くなっており、なんとかやりくりしたとしても、安定させられるかどうかは非常に難しいところだ。
2.捕手は若月の成長に期待するしか無い
若月の2018年シーズンの序盤(ケガ前)、終盤の打撃はとても良かったのでその勢いに期待したいが、過信できるものではない。打てる即戦力の捕手がいるものならば獲得したいが、果たしてそんな選手はいるだろうか。
3.内野手がスカスカ
安達の2018年 OPS .538は、これを目を覆いたくなるような数字と言わずしてなんと言えばいいのだろうか。ショートで安達に次ぐのが大城であるが、大城もOPS . 600ととても打撃に期待できるレベルではない(夏前は非常に調子良かったが)。しっかり守れて打てるショートの即戦力がいようものなら、喉から手が出るほど欲しい。
セカンドは、OPS .669(出塁率 .340)を残した福田が攻守ともに期待できる。欲を言えば福田がショートを守れれば大分違うのだが、動きを見ていると福田はセカンドで固定すべきだと思う。そして、セカンドのサブには西野が入るくらいが丁度よいと思われる。
サードは西野と中島に期待せざるを得ない状況だ。二人を併用すれば何とかなる気はするが、守備的にも、攻撃力的にも、物足りなさは感じてしまう。
ファーストは、T-岡田と中島の併用とする他ないだろう。
4.外野手(センター)は、宗しか見当たらない
レフト、ライトは吉田とロメロの名前がすぐにあがるものの、センターは消去法的に宗しか名前が出てこない。宗はシーズン終盤の打撃は(1番タイプではないが)目に見えて良くなっていたので、期待したい。
しかし、伸び悩むことも容易に想定されるし、吉田やロメロが怪我をした時に外野の層の薄さが問題になるだろう。外野手も即戦力がいれば、ぜひ獲得したいところだ。
5.補強ポイントを考える
投手
2019年シーズンを考える上で、最も補強すべき必要が高いのが、投手だと思う。2018年はリーグで一番の防御率を残すことができたが、何も補強をしなければ成績を落とす選手が多いと思われるので、成績悪化は確実だろう。むしろ、西が出ていく可能性があるのだ。
→正直、中継ぎ陣はここ数年、福良監督がめちゃくちゃに(酷使)したせいで、ちょっとドラフトで即戦力投手を獲得したからといって層が戻るとは思えない。新外国人選手の投手を獲得して、即戦力1枚をドラフトで獲得して、さらに西も残留してようやく今年レベルの投手陣になるだろう。
多分、新外国人選手はサードでと考える人が多いのだと思うが、自分としては投手をもう1枚補強しないと、安定したチームにならないと感じている。
捕手
→打てる捕手がいたら欲しい。高卒で数年スパンで見ても良いし、大卒で割とすぐに起用するのでもよい。
内野手
→ドラフト候補を見渡したときに、残念ながらショートの即戦力はいないようだ。巷でも記事が出ているが、小園選手(報徳学園)をドラフト1位指名で納得である。ショートとしてなら、小園選手が一番適切な指名だと思う。(個人的にも、今年の春先から小園選手1位指名を推したいと考えていた。)小園選手が出てくるまで、ショートは安達・大城で乗り切るしかない。
そう考えると、2019年シーズンは耐えるシーズンにすべきだと思う。ショートが安達・大城では打力的な意味で優勝は難しいので、全体的に育成のシーズンと割り切るべき気がする。もちろん、安達の打撃(とコンディション)が2014年レベルまで戻れば万事解決なのだが・・・。
浅村がFAとなれば、ぜひともセカンドで獲得したい。広島の丸の方が、打撃成績や貢献度は高いだろうが、丸を獲得してしまうと外野3ポジションがすべて埋まってしまい、競争が働かなくなってしまうので、編成上ありえない。
→FAは浅村の獲得に注力すべし。(西の引き止めも)
外野手
→即戦力の外野手は何人か大卒、社会人に候補がいるので、獲得するのが一つの手だろう。
6.二軍の野手のスカスカさも忘れてはならない。。
二軍で100打席以上の打席に立った中で、まともに打てているのは西村(OPS .841)、小島(OPS. 792)、山足(OPS . 826)、飯田(OPS .810)、宮崎(OPS .747)くらいだろう。全員社会人卒であり、高卒・大卒の選手はこの中にひとりもいない。スカウティングの時点で、打てる高卒・大卒の野手を獲得していないのか。やはり、戦略を見直すべきではないだろうか。。
二軍の打てなさ具合を考えると、打てる野手はいくら指名してもいい。
7.結局、こんな戦略になるのでは
ドラフト
1位指名は小園。小園を無事に獲得できるか分からないが、戦略としては、1位〜3位でショート、即戦力投手、即戦力の捕手または外野手、の3枚を指名するという方針になるだろう。
4位以降は、投手、野手をまんべんなく指名することになると思われる。高卒投手のビッグネームとは今年は(も)縁が無いだろう。
FA
浅村に全力。西の引き止めにも全力。
外国人
投手1名、野手1名を獲得。野手1名はサブとして。
8.ドラフトにおける個人的願望
こうなったらいいなあ、というもの。指名順的にも、これがピタリと当たる可能性も無くは無いと思う。
1位・・・小園選手を無事に獲得。
2位・・・即戦力投手(先発でも中継ぎでも)を獲得。
3位・・・打てる大卒捕手を獲得。
4位・・・即戦力外野手(特に、打てて足の速い選手)を獲得。
個人的所感では、今年のドラフトで一番のスター選手になりえるのは根尾選手だと思っている。できることならば根尾に突撃すべきだと思うが、「ショートとして」考えたときには、小園が上に来ると思う。
安達の後釜となるショートを安達以後のドラフトで指名することができていれば、もっと柔軟な戦略が取れたと思うと、非常に悔しいところだ。
「オリックスの2019年の陣容から、FA戦略・ドラフト戦略等を考える(2018年10月14日)」への7件のフィードバック