祝・日本シリーズ進出(2022年10月15日)

無事にクライマックスシリーズを勝ち抜いて、日本シリーズ進出を決めた。まずはおめでとう!

この間、投稿をしていなかったわけだが、クライマックス勝ち抜きはまず大丈夫だろうと余裕を持って見ていた。打線の状態が全体的に良いし、中継ぎも去年よりはるかに形になっているので、これで負けたらしょうがない、くらいの気持ちでいた。

一応、このシリーズを振り返ろうと思う。

まず、初戦は山本で順当に勝った。その中でも相手の先発(石川)を早めに引きずり下ろし、相手の中継ぎをかなり使わせることができたのが良かった。また、押し出しフォアボールが3つと、いい内容の点の取り方ができたのも良かった。

2戦目に勝利して王手をかけたわけだが、その勝ち方が非常に意味のあるものだった。というのは、ソフトバンクの中継ぎを消耗させた中で、藤井を使わせたのが大きい。8回裏2点リードをしているときに藤井が登板してきたときは、賭けの采配をしてきたと思った。もちろん、嫌な印象を持った。しかし、その後9回に阿部が1点を取られたが、なんとかそのまま逃げ切ることができたので、藤井の登板の意味を無くすことができた。
これにより、3戦目に千賀に負けても、中5日の千賀が完投するとは考えにくいので、ソフトバンクの中継ぎ陣がますます苦しくなるだろうと思われ、その後の対戦も優位に進められるだろうと思った。
あ、ちなみに私だったら絶対に宮城を5イニングで降板させなかった。

3戦目は千賀を打てず負けたが、結果として田嶋が3失点に抑え、また千賀が早めに降板したことから、松本・藤井・モイネロを使わせることができた。千賀以外のソフトバンクの先発には、長いイニングを投げさせてしまう印象がないので、その後の対戦でさらにオリックス有利な状況になったと思った。また、田嶋以外に投げた投手が本田と黒木ということで、勝ちパターンを温存しつつ、その次に投げる投手の見極めができたのも大きかった。

4戦目は山岡と和田のマッチアップになった。山岡の調子が心配であったが、いい時のボールになっていた。山岡は打球直撃の影響もあってか4回で降板したが、日本シリーズに向けてこれ以上にない朗報だ。和田も調子が良く、あまり打てそうな雰囲気ではなかったが、吉田が打ってくれたおかげで和田も早々に降板した。これで、リードを持ちながらソフトバンクの中継ぎを使わせることができ、仮に試合に負けることがあっても翌日以降も相当に有利になったと感じた。

ソフトバンクは6回から、1点も取られたくない場面であったが、調子の落ちている泉を起用するなど、厳しい起用になっていた。ギリギリのところで点は取れなかったが、あのイニングで得点をする確率は70%くらいはあったと思う。ソフトバンクはとにかく中継ぎが登板過多だし、その後の展開の中でもどんどんチャンスが生まれるだろうと思い、翌日以降も含めて物量で押すだけの勝負であるように思った。

颯一郎がデスパイネに同点ホームランを打たれたが、「同点はむしろ相手の中継ぎをより使わせられる」くらいにしか思わなかった。本当は1失点に留めてほしかったが、日本シリーズを前に良い教訓になったのではないか。とは言いつつ、宇多川も颯一郎も2イニングを投げる中、「今日負けたら明日はしゅんぺーたと心中か?」と思うと、嫌な展開になりつつもあった。9回に柳田とデスパイネを抑えた阿部がとにかく偉かった。あのイニングをゼロに抑えたことで、このシリーズの勝ち抜けが相当に近づいた。

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ということで、ある程度選手を満遍なく起用することができたので、日本シリーズにむけて良い試合になった。とはいえ、山本・宮城・田嶋・山岡に次ぐ先発は?という話になると、少しネガティブにはなる。福也かしゅんぺーたになるのだろうが不安は残る。あるいは日本シリーズは少し時間が空くのでブルペンデーもあるか・・・?

打線も、去年と比べるとはるかに良い。去年は吉田も復帰したばかりで調子が悪かったし、杉本も良くなかった。モヤとか大下とか起用されていたな・・・という記憶が蘇ってくる。今年は吉田が良い中で、杉本も調子を上げてきて、何より中川がいる。(それでも私は絶対に3番は吉田にすべきだと思うが。)頓宮や西野もいる。福田と宗が少し心配だが(特に宗)、それでも期待できないほどでもない。去年よりちゃんとした試合の日本シリーズになる手応えがある。

クライマックスの過ごし方としても、昨年よりはるかに良かったと思う。3連勝するより、1つか2つ負けるくらいがちょうど良い。来年に向けても、ソフトバンクの中継ぎを最後まで消耗させたのも大きい。

あと、昨年は延長がない中での試合となり、あまりに上位チームが有利となるクライマックスであった。今年は延長もある中で勝てたことがまた自信になる。特に、昨年は日本シリーズで初めて延長戦という概念が出てきて、勝ちパターンの投手が相当に限られる陣容の中で、チームとして浮き足立ってしまった部分があったと思う。

今年はシーズンを含めて延長戦(を見据えた試合)の経験が十分にあり、その部分でバタつくことはないし、十分な中継ぎ陣がいる。平野のコンディションは心配だが、それでも悲観的にならないで済むほどである。

コロナ感染だけは気をつけて、日本シリーズまで大事に時間を過ごしてもらいたい。

ところで最後に脱線を。5日後に控えたドラフトだが、早々に白鷗大の曽谷投手の1位指名を公言した。
オリックス、白鷗大・曽谷の1位指名を公表 福良GM「うちの補強ポイントでナンバーワンの評価(サンスポ)

曽谷投手を1位で指名することそのものに関しては、特にそこまで思う部分もないのだが、GMのコメントの「補強ポイントで」という表現は本当に気に食わない。ドラフトは補強ポイントを補強するためのものではない。ちゃんと長期的な目線で考えているのか、心配に思った。

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