日本の政治はなぜつまらないか。(2024年10月27日)

本日は、衆議院総選挙があった。ちょうどこの記事の投稿時刻を投票締め切り時刻に設定しておいたので、どういう結果になっているのか今私は分かっていない。今回書きたいのは、選挙の結果についてではなく、タイトルにもしたとおり、「日本の政治はなぜつまらないのか」についてだ。

私がどういう部分につまらなさを感じているか、素人の浅い考えも多いが、書いていく。

●内閣総理大臣があっさり決まりすぎ。

いつも内閣総理大臣が辞任すると発表すると、自民党の総裁選なるイベントを経て、その1ヶ月後には新しい内閣総理大臣が就任する。そのプロセスは公開されはするが、国民はただの観衆で傍観するしかない。

ちょっと前の総裁選のように、あまりに多くの候補者が出ることもある。選ばれる見込みが無いと思われる候補も中にはいて、総裁選後のポジションや自身のアピールのために出馬したのだろうなあと感じられ、本当に真剣なのか?と思ってしまう場合もある。

いずれにせよ、浅い討論を繰り返して、党内のルールに基づいて総裁が決まる・・・という舞台を見せられても私は自分が参加する余地が無いので、全く楽しくないし、あまりに淡々とただ決まっているように感じられる。

アメリカの大統領選なんかを見ていると、楽しそうだなあと羨ましくなる。(選挙人制度って、これでいいのだろうか・・・という疑問は置いておいて。)

●一党依存でマンネリする。

特定の政党が政権を握ることが圧倒的に多いのだが、これはまずつまらないし、悪い面も多い。

まず、政策に多様性が出にくい。総裁や党の重鎮がNOといえばそれで終わりだ。

次に、野党が育たない。ただし、政権を握らせたからといって、その党が育つわけでもない。(野球でも、1軍の試合に出場させても育たない選手も多いし、約15年前の政権交代が正にそうだっただろう。)
とは言っても、一党(と特定の連立政党)が政権をただ独占し続けても、何も始まらない。

与党も、政権交代するかもという危機感を常に持っていないと、民意を真に反映するのではなく、適当に物事を審議して良しとしてしまうのではないか。

●国民が直接参加できる意思決定がない。

国民投票は一度も発議されたことがないので個別の政策に賛成・反対の意思表示をすることもできず、また誰を総理大臣にするかも自分たちの手では選べない。これではどうにも真剣に考えようという気になれない。

その点でいうと、最高裁裁判官の国民審査は楽しいな。

 

今回、つまらなさに焦点を当てたが、要はもっと政治界全体が競争と切磋琢磨が働く環境になり、より良い意思決定ができるようになってくれたら良いと思う。

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