最近のオリックスの弱さについて(2024年5月15日)

弱い。はっきり言って弱い。具体的に弱いポイントと、改善策などをある程度考えたい。

●投手陣の離脱者

「離脱」は主に「怪我」と「不調」に分解できるが、今年は例年までと異なり、故障者が多い。特に投手陣がそうで、開幕期からの主な投手の故障者を挙げると、宇田川、山岡、小木田、平野、宮城、山﨑(不調でもある)という感じだろうか。一方で不調による離脱者は山下(と山﨑)くらいかな。

宮城の離脱で、決定的に危機的状況に陥った。「今シーズンの順位を伸ばすために一定の勝率を維持する」という点においては最近は非常に難しい状況だが、だからといってただ絶望的になるのではいけない。その時間を最大限、意味のあるように活用しなければならない。

今いるローテーション投手にもっと長いイニングを投げてもらうなど、先発陣のレベルを上げるチャンスだ。具体的に私が思っているのは、田嶋と曽谷だ。

田嶋はどうしても、対戦相手が固定されたり、早めに降板させられたり、いまいち首脳陣の信頼感が見えない。もっと長いイニングを投げきってもらい、経験と自信を深めてもらいたい。曽谷は最近非常に良い投球が続いている。コントロールも大分安定しているし、フォークが大いなる有効球だ。2年目の飛躍を期待したい。

●中継ぎの負荷

離脱者が多かったこと、先発が長いイニングを投げられない試合が多かったため、酷使気味であり、開幕から中継ぎ陣の負担が全体的に大きかった。これは非常に良くないことだ。

マチャドがいなかったら、とっくのとうに崩壊している。小木田も怪我させてしまったし、起用を反省するべきだろう。(小刻みな継投も最近は目立つし、ブルペンで肩を作る機会・頻度が気になる。)

●西川

開幕してからのこの1ヶ月半だけを見るならば、西川の獲得は完全なるマイナス。OPS .500ちょっとの打撃(4打席に1回単打を打つのを繰り返すだけだとこの程度のOPSになるが、まさにその程度の期待値)に、想像以上に動きの悪い守備。高卒ルーキーを無理やり試合に起用してるようなものだ。

FAで大金を使って獲得したからと言って、ここまでスタメンを続ける価値はないし、内容が悪すぎるので、調整のために一刻も早く登録を抹消すべきだと思う。あと、怪我しているのではないか?最近の送球はあまりに弱すぎる。(むしろ怪我でないと困る、とも言えるレベル。)

プロ野球選手のスイングと思えないような打席も多い。決断が必要だが、自然に考えればそうなる。私の心の中で思っていることを吐露させてもらう。
「西川は野球をプレーしているのではなく、野球選手をしているだけ。」

頓宮もある程度そうだが、本当に内容が悪くて打席を与えてもどうしようもないレベルの選手を無理に起用し続けるのはチームに何にもならない。

●宗

宗はOPS .600ちょっとあるが、今のスタイルではそれが良いところだろう。毎年良い構えで打つ時期もあるが、今のスタイルは「一体それで、身体のどこの部分の力を使って打とうと言うの?」としか思えない。つまり、単打は出るだろうが、長打が出る感じが一切しない。このままいったらホームランは1本も出ないと思う。3割を確実に打てるなら今のような打ち方もあり得ると思うが、現状は流石に打率も長打力も落ちているようにしか思えない。オープン戦の頃の打ち方の方が断然良かったと思う。
ただし、宗の起用は他の選手や守備(一定のレベルにある)を考えると、一定の合理性はある。

●起用の辛抱強さがない

西川はこれでもかと辛抱強く起用するのに、他の選手に対して堪え性が全くない。開幕から名前が思いつくのは、廣岡、渡部、杉本、太田、野口といった名前だ。

彼ら(の中の誰か)が数字を伸ばさないとオリックスの未来はないのに、ちょっと起用してダメだったらすぐにスタメンを外す。つまり、起用されてすぐの数〜10打席程度で確実に結果を残さないといけない。これでは、力むなと言っても力むし、ボールを見極めろと言ってもできない。

特に外野手全体で見ると、現状、外野の枠を圧迫している西川の偏重固定は、完全にチームにマイナスをもたらしている。

あと一ファンとして言いたいが、今の起用をするのであれば、「全員で勝つ」というウソを言うのはやめてほしい。そうファンに謳って実際は全くそうでないのは、ある種の詐欺に感じる。

●守備軽視のチームになっている

最近は、毎試合のように守備でまずいプレーが続き、本当に弱いチームの典型になっている。

実は私、昨シーズンが終わってから、「2024は守備にこだわるシーズンにしてほしいな」と思っていた。外野守備は特に必須で。

というのも、山本と福也がいなくなり、どう考えても投手陣のレベルは落ちる。その中でチームとして勝っていかないといかない。となると、もともとレベルの低い守備を伸ばすのが解決策として必要と思ったのだ。特に外野守備がそうで、ここ数年は他チームに比べてあまりに劣っていると感じていた。(正尚くらい打つ選手ならどうでも良いのだが。)

なので、開幕戦のセンター廣岡はたまげた。1試合だけで判断するのは早いが、私はかなり悲観的な気持ちになった。

1級品の守備を持つ渡部をある程度固定することを、私はある程度推したい。(今の西川だったら、走攻守全てにおいて、渡部が上位互換では無いかと思う。)あと、センター福田の好調で、なんとかチームが崩壊せずに済んでいることを見逃したくない。

無駄に複数ポジションを守らせる選手が多いのも気になる。二遊間を守る内野手はほぼ全員、複数ポジション守っている。複数ポジションのメリットも当然あるが、グラウンド上に立っている9人の守備の固さを高めるためには、それなりに専念することも必要だ。

●総論

起用のレベルがあまりに低い。このままだと、私も「中嶋監督休養」を提唱せざるを得なくなる。他にも思っていることは無限に思えるくらい多くあるが、今日のところはこれくらいにしておこう。

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