日本シリーズ第2戦感想(2023年10月29日)

無事にひとつ勝てて、本当にほっとした。スコアはこちら

今年のオリックスらしい勝ち方だったと思う。とにかく先発投手が粘って、先制させないか僅差で食らいつき、打線がジワジワと点を取って最後はブルペンが抑えて勝つというパターン。それにしても打線が良く繋がったので、シーズン中にもそこまで無かったような大勝になった。

●宮城のピッチングに尽きる

まっすぐを軸に、なかなかタイミングを取らせなかった。やっぱり投げ方が良い。

ピンチの場面もあったが、丹念に投げた。右バッターのインコースのまっすぐギリギリのボールがなかなか取ってもらえなかったが、根負けしなかった。

左バッターのインコースもある程度突いたし、チェンジアップやフォークの決まりがちょっとだけ悪かったが、先制点を取らせないピッチングをしていた。日本シリーズはイニングを投げるよりも、とにかくゼロを並べることが重要なので、その点でも良かった。

それにしても、ピンチでノイジーを三振にとった場面。宮城があそこまでのガッツポーズをするのは初めて見たように思う!

●廣岡と西野に助けられた

廣岡のバッティングがまず良かった。どう良かったかというと、しっかりと球を絞って、その球をヒットにできるようなスイングをしていた。

西野も、ボールが良く見れていたし、その中でボールを良くとらえられていた。今日も安達はベンチ外だったので、やはり病気というより怪我の状態が厳しく、杉本とバックネットで観戦組なのかな・・・というところだ。その中で西野が良く振れていたのは非常に良いニュースで、ぜひ今後の試合でもスタメンで出てもらいたい。

●中川は状態はあまり変わらず。宗が少し心配

中川は泳いで(前で)、変化球(カーブ、スライダー系)を打って三遊間に飛ばすヒットが2本出た。が、打撃の形は良くない。ポジティブな捉え方をすれば、阪神バッテリーが攻め方をつかめ切れていない。

宗は、捉えたような雰囲気でも、いまひとつ打球に鋭さがないので少し心配。思うに、構えたときの手の動きが、少し大人しくなってしまった。

●改善点

打線がつながり8点も取れた試合だったが、実は先頭打者が一度も出塁しなかったことにお気づきだろうか。この点は、阪神バッテリーにやられてしまったと要反省だろう。先頭打者ほど軽打で行ってほしいね。

なお、逆に言えば、1アウト・2アウトから良く繋がったと言えるので、そこの部分は自信にしてよい。

●宇田川が良かった

やはり、良かった。よほど大差にならない限り、勝ちゲームでは全試合投げてもらうことになるでしょう。颯一郎は、どれだけ変化球をしっかり使えるかだと思う。平野を温存できたのもとても良い。小木田もキーマンになると思う。

●我慢比べのシリーズ

投げる方は、カウントが苦しくなることも多いがそこをなんとか粘り切る。
打つ方は、阪神はコントロールが良い投手が多いので際どいところにビシビシ決まるが、それに安易に手を出すのではなく、打てるボールをじっと待つ。

そういう我慢比べが重要なシリーズになる。

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