佐々木朗希の復帰登板だったが、無事に8月月間MVPをとった宮城の好投で、競り勝った。最後は心臓に悪いシーンもあったが、これでマジック10となった。
(試合スコア)
https://www.nikkansports.com/baseball/professional/score/2023/pl2023091005.html
●宮城の好投
8月に月間MVPを取ったが、納得の結果。非常に良いピッチングを安定して継続していた。今、パリーグで一番良いピッチャーだろうと思い、ここのところしばらくは眺めていた。(昨日の山本でさすがに上書きされたが。)
最近はフォームが非常に良くて、無理なくスムーズにボールが放れている。怪我のリスクが非常に少ないだろうと思う。
森とのバッテリーは、宮城の良さが良く出ていると思う。真っすぐ、スライダー、チェンジアップ、フォーク、カーブとバランスよく使うのだが、その日の調子のよいボールをしっかり軸に選んでいる。特に、今日の試合のように真っすぐと落ちる球(チェンジアップとフォーク)のコンビネーションを主軸とする投球を見るたびに、ピッチングの幅が広がったと感じる。一番の要因は、これらのボールの精度や威力が昨年より高まっていることではあるが。
ノーヒットノーランは・・・、今日はちょっと無いだろうと思って見ていた。(笑)
●佐々木のピッチング
球速が出るのは流石だが、本来の状態には程遠い。身体の開きが早くて、腕の力で投げている感じが出ていた。いつもの「どうにもならないボール」ではなかった。復帰直後の登板に何を言う・・・と思われるかもしれないが、フォームを崩したり、別の故障を誘発したりしないか心配ということだ。
●宗の初回の打席は良かった。
打ち方が、明らかに良かった。ホームランにならなかったのは惜しかった。その後、2打席目はまあまあで、3打席目以降はまた悪いところが出ていたように見えた。
●池田の打席は賞味期限来てしまったか。
ここのところ、右投手の真ん中に入るスライダーを空振りするシーンが目立っているのが気になる。あのボールを捉えられないと数字は残らないだろう。技術的に、壁に当たっているように見える。ナイスバックホームもあったが、二軍で鍛錬するのが良いと思った。
●マジックが10になった。
残り試合は21あるので、半分勝てばそれだけで優勝という計算になる。実際には、2位チームもさすがに5敗はするだろうから、5勝するだけで優勝だろう。ここまでくると、さすがに「非常に高い確率で」優勝するだろう。
そんな状況で何をしなければいけないか。単純に、ポストシーズンに向けて選手の状態やコンディションを高めていくことが必要だ。
野手では、紅林、宗、頓宮は抹消して、二軍調整をさせてあげた方が良いのではないかと思う。紅林と宗は強く推奨だが、頓宮は一軍に登録しつつ着実に休んでもらうのでも良いと思う。
投手の方は、あまり手を付けるところが無いか。強いて言うなら、山岡の先発復帰を試すか?というくらいだが、東もいる今、あまり必要が無い。
あと、舜平大の復帰も全く焦ってはいけない。じっくり構えてほしい。そもそも初めて一軍で投げる年に、もう100イニング近く(正確には95イニング)投げている。私は「中10日ローテ固定派」だが、それで投げられるのが100イニング程度だろう。そう考えれば、今年の仕事は既にやってくれたと言える。
ただ、ポストシーズンでへの調整も兼ねて、シーズン最終盤にもう一度投げたいところだ。(10勝目もかかっているし。)
しかし、あまりに今更だが、太田の怪我は本当にもったいない。離脱してなければ、半スタメンで固定されただろうに・・・。
●優勝がいつになるか
平野の日米通算250セーブ達成と同時に胴上げ投手に・・・というシナリオに期待しているが、あと4セーブでマジック10ということで、ちょっと微妙な状況だ。(その平野がとうとうホームランを打たれたかっ・・・と今日の試合は最後ヒヤッとした。)
優勝は、早めに確定させる方が良いに決まっている。優勝が確定した後の試合は調整に費やしたり休んだりできるので、試合の価値が向上する。(観る側からするとそうとも言えないかもしれないが。)
2年前は先にシーズン最終戦を終えた中でロッテが負けて優勝、去年はシーズン最終戦で勝ちその数分後?にソフトバンクが負けて優勝が決まった。今年は自分の力で優勝を決められる状況であるのは、非常に良いことだ。
●そろそろドラフトだ
今年のドラフトは、10月26(木)だ。10/18~23がCSファイナルで、10/28~が日本シリーズだ。
今のチームを考えると、どうしても良い打者を1位指名したくはなるが、ドラフトは中長期の戦略だから、安易に即戦力性を評価するのではなく、純粋にポテンシャルの高い選手を指名してほしい。
他チームより先に試合の勝ち負けを考えなくてOKになる分、その時間をじっくり使って色々なことを試して、来年の陣容を考えていきたいものだ。