本日5月19日(土)のゲームが終わった時点で、41試合が消化された。特に区切りが良い数字でも何でもないのだが、今日はせっかくの土曜日なので、オリックスの中継ぎ投手陣がいかに酷使されているか、データをもとに考えたい。
はじめに結論を言っておくと、福良監督、高山コーチは頭のネジが緩んでいるのではないかと思う。
1.成績
まずオリックス主要中継ぎ投手陣の成績を見てみたい。
随分と立派な数字ではないか!このレベルの投手が6人もいるなんて、なかなか無いことではないだろうか。特に澤田、山本の被OPSは超超一流だし、吉田、黒木の被OPSも十分な数字。近藤、増井の不安定さは数字にも現れているものの、それ以外の4人の成績を考えれば中継ぎ投手陣には決して文句は言えまい。
ちなみに、改めて気になったのだが、被OPSに対して防御率が悪いのはなぜ?黒木と近藤はもうちょっと防御率の数字が良くてもおかしく無いのだが、好不調の波がはっきりしているということだろうか。あるいは、ランナーを残して降板した時にことごとく還されてしまったり、効率良く進塁されてしまっているのだろう。
2.登板データ(酷使度)
さて本題の、いかにオリックス中継ぎ陣が酷使されているかということに焦点を当てたい。以下の画像を見れば、誰しも福良監督と高山投手コーチはちょっとおかしいのでは、と思うのではないだろうか。(ちなみに、「連投」は前日に投げたどうかで判断した。)
- 吉田に対する酷使が最も酷い。半分強に登板して、連投も回またぎも非常に多い。いつ調子を落としても不思議ではないため、一刻も早く登板頻度を落とす必要がある。
- 黒木、近藤も酷使されている。1シーズン保つとは思えない。
- 山本由伸をこんな頻度で登板させるのは、将来のチームに対する反逆に他ならない。高卒2年目の投手を2試合に1試合以上のペースで登板させてどうするのだ。連投を1回に抑えられているのは意識的な配慮を感じるが、登板率は40%程度が最大認められる範囲だろう。
- 澤田の登板率は低く見えるが、実は酷使されている。開幕から一軍に登録されていたが、初登板は4月8日(開幕9試合目)だった。つまり、実質的に33試合中16試合に登板していることになり、やはり酷使されている実態が見える。
- どうしてここまで中継ぎ陣全般が酷使されるようなことになるのか?答えとしてはシンプルで、先発を降ろすのが早く、また僅差のビハインドでも中継ぎ陣の誰でも見境なく投げさせるからだ。
3.提言
- 抑え:増井(、山本)
- 勝ちパターン:黒木、澤田、吉田、山本
- ビハインド:近藤、岸田、海田
勝ちパターンは4名もいるのだから、連投にならないように起用することが十分に可能なはずだ。
また現状、先発を早めに降ろす運用をしているのだから、ブルペンは8名体制にすべきだろう。二軍での成績を考えて、岸田と海田をビハインド登板で起用することを提案したい。近藤も調子が戻るまではしばらくはビハインドの機会で登板してはどうだろうか。(というか、近藤は先発もありだと思うが。。)
現状のペースのまま中継ぎ陣を酷使すると、、、
- 誰かが酷使により調子を落とす。
- それをカバーするために代わりの誰かが更に酷使される。
- ↑を繰り返す。
- 焼け野原になる。
という悪循環に近い将来陥ってしまう。
また、先発も中6日で回しているのだから、110球は投げてもらわないと困るというのに、アルバースを6回84球で降板させたり、なぜとにかく早めに先発を降ろすのか。。。訳がわからない。
というか、打線がもっと点を取れないと投手陣は全体的に苦しくなるばかりである。宗を1,2番で偏重起用するあたり、そのあたりの意識が低いのだろう。バランスを考えると、サードで打てる新外国人選手を獲得し、攻撃力アップに努めることが重要だろう。
「オリックス中継ぎ投手陣の酷使を考える(2018年5月19日) 〜吉田、黒木、山本、近藤が危ない〜」への10件のフィードバック