オリックス日記(2023年6月30日 vs 日本ハム)

https://www.nikkansports.com/baseball/professional/score/2023/pl2023063004.html

快勝だが、ちょっと不満な試合。

●なぜ山本のあのピッチングで7安打も打たれた?

前回は4失点と「大炎上」だったが、しっかり修正して、フォームが良くなっていた。私が山本のフォームで注目するポイントとして、どれだけ縦回転の成分があるか、という点が大きいのだが、縦回転の時は腕があまり体から離れないので、フォームがコンパクトに見える。いきなり腕が出てくるので、打者からも見づらい。

コントロールも素晴らしく、大いに余力を残しながらのピッチングであった。ボールを見ていて、これはさすがに球界No.1の投手だなとつくづく感じた。そういうピッチングを再現度が高く、安定して継続できるから、なおのことだ。

で、そんな山本が完封どころか、8回1失点(被安打7)という結果になぜなってしまったのか、という点を考えるべきだと思う。マダックス(100球未満での完封)ができても全く不思議ではなかったと思う。

私の考えを述べると、フォークの使い方が良くなかったと思う。依然としてフォークは全然良いボールではない(何球かは良い球があったが)のに、なぜ「困ったらフォーク」の配球になってしまうのか、理解に苦しむ。

これからも去年までの良いフォークを追い求めるのかは興味深い点だが、現状の状態を見ていると、「カットは横に少し滑る球、ツーシームは横に少し流れる球、フォークは縦に少し落ちる球」というくらいのイメージでフォークを考えた方が良いのではないかと思う。(なので、フォークというよりは、スプリッターくらいの感じ)

●加藤のカーブを消した

全体的に積極的にバットが振れていたのだが、加藤のカーブに対して、ストライクゾーンに来た場合に全球しっかりスイングをすることができていた(全部で5球ほど)。

打線全体として戦略があったように見えた。もしかすると、癖などで分かっていたのかもしれないし、伏見の配球的にカーブをところどころ使ってくるのを織り込み済みだったのかもしれない。

また、真っすぐがあまり来ていなかったので、しっかり打てて安堵、という感想だ。

●中川のスイングが良くなっていた

しっかり打ってくれたわけだが、第1打席のレフトフライの打ち方からして、これまでとは全然違った。あのスイングを見て「今日の中川は大丈夫」と確信した。もうちょっと様子は見ていかないといけないが、明日からも期待したい。

●大城の内容が良かった

いや、ずっと思っているのだが、今シーズンよく振れていると思う。ホームランも打ったが、それ以外の打席も内容が良かったというか、期待できる内容であったと思う。

宗の現状を考えると、積極的に起用したい選手のひとりであることに間違いないと思う。

●紅林も好調キープかあるいはベターに

前カードと比較して、フォームが少し良くなったように思った。うまく言語化できないが、トップの作り方がコンパクトだし、腰の開きも抑えられていた。この内容なら3番で全く異存ない。もうちょっと継続して見ないといけないが、長打もこれから出てくるのではないかと思った。かなり高評価。

●打線が全体的に良かった

「佐々木朗基と対戦すると打線が好調になる説」を推している私としては、またそれを裏付けるような結果が出て、満足。

全体的に内容が良く、「これはまずいなあ」という内容の選手がほとんどいなかった。一部は日替わりオーダーになるだろうが、ある程度打線の軸が固まってきたのかなという気がする。

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