日本シリーズ第7戦感想:日本一!!(2022年10月30日)

26年ぶりに日本一になることができた。全国のオリックスファンのみなさん、そして私、おめでとう!!宮内オーナー勇退、藤田通訳も引退という年に、本当に最高の結果で終われて良かった。

この日本シリーズは、オリックスの4勝1敗を予想していた。山本が怪我・離脱するとは思っておらず、その分余計に1敗したかなというところだが、予想以上にしんどい戦いが続いた。

シリーズ全体を振り返ると、初戦は山本不調+怪我で負け、2戦目は3点リードを9回に追いつかれるも何とか引き分けと苦しいスタートだった。ただ、この2戦目を引き分けで踏ん張れたことが、とにかく大きかった。結局日本シリーズは4勝先取制なので、負けなければその分勝負が後ろ倒しになるだけだ。投手陣に全体的な強みがあり、また最低限打てる打線があるので、シリーズが長ければ長いほど有利だと思っていた。

3戦目も宮城が打たれて負けて、0勝2敗1分になったが、それでも全く慌てる雰囲気にならなかった。山岡と田嶋がまだ控えているという強みがあった。4戦目は杉本のタイムリーの1点を守り切って勝ち、5戦目は守備の乱れをついて同点に追いつき吉田のホームランでサヨナラ。

この4戦目、5戦目あたりはオリックスの得意な試合展開ができて、シリーズ全体の勝敗をタイに持ち込めたのでとてもいい流れだった。6戦目は鉄壁の投手リレーで1点も取らせず、最終戦は以下で語るが、有利な試合展開ができた。

シリーズを通して見ると、最後4連勝で日本一を決めたわけだが、調子の良い中継ぎをしっかり起用できたことが大きいと感じる。調子が上がらなかった阿部、本田を重用することがなかった。特に阿部は第2戦でもクローザーで起用したし、シーズン終盤から最も信頼の高かった投手であったが、その第2戦でのセーブ失敗を受けて、しっかり配置転換することができた。それも、全体的な中継ぎ陣の厚みのおかげだろう。比嘉、宇田川、颯一郎、ワゲスパック、平野と信頼できる中継ぎがかなり多かった。

前置きが長くなったが、今日の試合(そして、正真正銘今シーズン最後の試合)について以下振り返っていこう。スコアはこちら

<試合感想>

●宮城が良かった!

プロ初の中4日ということで、投げて見るまでわからないと思っていたが、非常に良いボールが目立つ投球だった。真っ直ぐに強さがあり、何より失投(甘いボール)が少なかった。バントもちゃんと決めていたし(内野安打になった!)、良かった。

5回73球での交代となったが、6回表に代打を出せるタイミングであったし、私はこのタイミングで賛成。

●太田のホームランは素晴らしかった。

とにかく先制点が大事な中で、まさか第1球で1点を取ることができた。積極的に振るスタイルだが、ただ振りに行くだけでなくこのシリーズは全体的にボールの見極めも素晴らしかった。

私に言わせれば当たり前のことだが、シリーズ中盤から太田をスタメン固定できたのは勝因のひとつだろう。

●宗のスタメンはやはり反省すべき。

ここのところ、どれだけ書き続けたか分からないが、宗のスタメンを続けたのは反省すべきだ。最終戦も全く打てなかったが当然の結果だ。ノーアウト満塁のダブルプレーは良い当たりだったと主張する人もいるかもしれないが、あれはただ打たされた結果で内容としては悪い。

全く打撃の調子が上がってこず、守備でもイマイチなプレーが目立つ中で、結局このシリーズは大城や山足を全く起用できなかった。特に大城は、チームとしては最高の結果だが、本人としては悔しかったのではないかな。来シーズンは紅林と大城と野口の公平な競争を見たい。(というか、そうしなければならない。)

中川のスタメンは、宗より状態が悪くないし、理解はできる。

●ヤクルトの守備の乱れをつけた。

というか、5回の4点はほとんど守備の乱れでもらったようなものだった。点を取れるときにしっかり取っておくのは非常に重要で、結果が全て。

●伏見の猛打賞は素晴らしかった。

これまでと違って、しっかり狙い球を絞って積極的にヒットを打ちにいけていた。最後、足首をひねったところは気の緩みがあったのでは・・・と思われたが、最高の仕事をしてくれた。

●宇田川のピッチングの安心感。

今日もランナーは出したが、宇田川は安定している。投げるボールもコントロールも、「今日は調子が悪いなあ」ということがほとんどないから、その意味で安心して見ていられる。来年、どこでどういうピッチングをしてくれるか楽しみにしたい。

というか、昨日も投げているのに今日も回またぎをしてくれて、本当に頭が下がる。

●颯一郎のピッチングについて。

今日の試合は何とか3点くらいリードして中盤に入りたいと思っていたが、望外にも5点リードで8回裏を迎えた。ただ、全くセーフティリードとは思っていなかった。

ヤクルトは後がないわけだし、何とか点を取ろうとしてくる。その中で、ストレートを続けて打たれてヒット3本で1点を取られたのは、とても良くない兆候だと思った。ある程度しっかり振られてしまっていて、いつものボールの勢いでないのかな、と思った。

そのあとから変化球が主体のピッチングになっていたが、オスナのところでカットボールを2球続けたのは、ちょっとバッドチョイスだったように思う。というのも、とにかくホームランだけは何があってもいけない場面。一番自信のある真っ直ぐをアウトコースにただ投げれば良かったのではなかろうか。(それでシングルヒットを打たれても、3点差になってそこで投手交代するだけなので別にOK。)

1点差になると、流石に全く油断できない状況になり、ここからが流石に勝負だと感じた。ただ、その中でも優位性は変わらないと思った。

●比嘉のピッチングは値千金。

3ランを打たれて1点差になったところ、中村とサンタナからアウトを取ってくれた。1点差で残り5アウトを取れば日本一のところで、確実にアウトを2個取ってくれた。何が素晴らしいかというと、投げミスがほとんど無かった。ホームランを打たれる可能性など、微塵もなかった。やっぱり何があっても良い投手であると、つくづく感じた。

また、余計な出塁を許さずに2人で2アウトを取ってくれたので、9回裏の攻撃が8番からとなった。相当に有利な状況を作ってくれた。

●ヤクルトを消耗させていた。

中盤から5点リードを取れたことで、投手継投や代打のタイミングが早くならざるを得ず、9回裏までに、投手は大西・石山・田口・清水を、野手は川端・青木を使わせていた。また、マクガフはベンチ入りすらしていなかった。

そういうわけで、9回に投手・清水のところで代打・内山を起用せざるを得ないし、仮に9回にワゲスパックが同点に追い付かれても、延長戦は有利に戦えるだろうと思っていたので、ある程度の安心感はあった。(引き分けでも別に構わないし。)

●ワゲスパックの投球は素晴らしかった。

このシリーズ、第2戦でランナーを2人出した以外は完璧な投球だったのかな?

今日もスライダーでしっかりカウントが取れた。特に、打者がまっすぐ待ちだろうと察すると、ど真ん中のスライダーでカウントを取りに行くあたりに、非常に良い流れを感じた。

また、真っ直ぐでどんどん押せるので、やはり安心感がある。中継ぎに転向してから、ほとんどホームランを打たれていないように思う。やはり、あれだけの真っ直ぐがあるのは大きい。

個人的には、日本シリーズのMVPは宇田川かワゲスパックだと思っている。ワゲスパックがここまで真っ直ぐが速い投手とは、獲得時には思っていなかった。

<その他>

●村上を抑えたと言って良い。

こういう攻めをすれば抑えられるのではなかろうか、と思っていた攻めをおおよそ継続してくれて、シリーズ全体を通して十分に抑えたと言って良いだろう。特に、調子を上げさせなかった。

四球も多かったが、警戒して慎重に投げた結果でもある。インコースをしっかり厳しくついた分、不用意に真ん中に入るボールも多かったが、それが失投にならなかった。本当によく対策したと思う。

●今シーズンが終わった。

いつまでもオリックスの野球を見ていたかった気持ちも心の中のどこかにある。また、吉田のメジャー挑戦が噂されているので、このユニフォームの吉田を見るのは今日で最後になるのか・・・?などと思うと、寂しい気持ちもあった。

今シーズンの何が良かったのかを振り返ると、1番は全体的に調子を上げながらリーグ制覇ができたことだろう。だから、日本シリーズでもしっかり普段の野球をすることができたように思う。その意味で、あの紙一重のパリーグ制覇が全てだったと感じる。

もしパリーグ制覇ができていなかったら、CS 1stであっさり西武に敗退していた可能性も大いにあると思う。レギュラーシーズンは10月2日が最終戦であったところ、そこから1ヶ月弱も野球を楽しむことができた上に日本一制覇の称号も得られたのは、本当に紙一重の結果だった。

昨日の投稿で述べたとおり、次の目標はパリーグ3連覇と日本一連覇だ。FA補強も含め、しっかりいい準備をしていきたい。

まずはしっかり寝て、今週を元気に過ごしてからパレードに臨みましょう!

日本シリーズ第7戦感想:日本一!!(2022年10月30日)」への3件のフィードバック

  1. 管理人さんお疲れ様です。
    思えば、2018年の惨状からここまで来れたことは本当に感慨深いですね・・・

    2018年、西、金子、伊藤、中島、小谷野がチームを去り、
    吉田一、増井、近藤、黒木、澤田などが相次いで酷使に倒れ・・・
    そんなボロボロ状態から山岡、山本、吉田、福田を軸に再始動したチームが日本一になれたことは本当に感無量です。
    岸田コーチの引退会見が思い出されます。

    思えば、管理人さんがずっと指摘してきたとおり、中継ぎを酷使しない、中継ぎに外国人を充てて、適宜(言い方は悪いですが)補充しながら使う、
    日本人を打線の軸にする、など、仰っていたことを着実に実行してきた
    結果が今に繋がったのだと思います。

    来年以降、ポスティングなどの動向が読めないですが、また良いシーズンになればよいですね!
    お忙しい中毎日の更新ありがとうございます。

    1. ピジョンさん、とうとうやりましたね。

      2018年は、福良監督の最終年でしたか。酷使の連続でチームに財産が残らず、山本までも中継ぎで酷使されていましたね。。
      岸田が現役のうちに、本当に優勝したかったですね。その気持ちで応援していましたが、ストレスしか溜まらない日々でした。

      当時、いつか吉田や山本がメジャー挑戦する日が来るのだろうかと思っていましたが、その日が着実に近づいて来ているのは年月が経ったことを感じさせます。

      仰っていただいた内容は、以下の記事ですね。懐かしいです。

      「常勝チームの作り方の理論を考える(2019年5月12日)」
      https://yakyu-blog.com/20190512/

      自分でも久々に読み返してみました。近年のオリックスに当てはまるポイントが多いですね!
      タイトルが、「作り方」とか「理論」とか同じことを2度言っている感じがしてアホ丸出しですが、記事自体はなんとなくまとまりがあって読みやすく、私が書いたのではないみたいです。
      それにしても、結構いいことが書かれていますね。

      来年以降も持続可能な安定して強いチームをどうやって作っていくか、今はそのことで頭がいっぱいです。今以上に競争が必要なように思います。
      これからもよろしくお願いします。

  2. 大城って右膝十字靭帯の怪我から負傷しやすくなってるんじゃないですか?
    安達を紅林の代わりに使った試合、流石に大城スタメン考えないって事はなかったと思います。その上で使われないのは、贔屓してる以前に大城のスタメンで出せない事情があるのではないかと思います。

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