今日の感想を何点か。スコアはこちら。
●よく引き分けた。
もちろん勝ち試合ではあったが、展開的に3点差を追いつかれて、一気に苦しいところであった。10回以降を投げた投手(本田、比嘉、近藤)がよく抑えてくれた。阿部も同点の後よく踏ん張ったよ。
結局4つ負けなければいいので、相手を勝たせなかったことには大きな意義がある。
●6番・Tは意味不明。
そもそも日本シリーズの40人枠に入っていることがおかしいと思う。シーズン終盤からのあの打撃の内容で出場機会が与えられるチームがおかしい。
●5番・杉本は見限る必要がある。
吉田の後を打つのは明らかに無理がある。ヤクルトにいいようにやられてしまう。悪循環。
今シーズン何度言ったか分からないが、上位で期待がかかるところだと、どうしても打撃が苦しくなる。6番か7番あたりでマークが薄くなるところでのびのび打たせればよい。今年の杉本はその程度の役者ですよ。
というか、吉田もさっさと3番にしてくれないもんかね。
●福田外しは英断だが。
思い切って福田を外したのは、代打で途中から出てきた福田の打席内容を見ても合理性がある。(あんなに開いて打つ人だっけ?)
ただ、その代わりの起用が非常に良くない。中川をセンターに回して、ファーストにTを入れるというのは意味不明。1戦目でファーストのいい守備をしていた中川を変にいじるのは、短期決戦でやってはいけなかったと思う。だから、私は昨日の試合後の投稿でファーストは中川を固定と書いた。
●追加点を取れない打線。
杉本がなんとかボテボテのサード内野安打を打った以外に、全く追加点を取れなかった。
6番Tがまず大悪手だったし、代打も全然使えていない。頓宮が最後の最後で出てくるってなあ。
●投手交代のタイミングが早すぎる。
シーズン最終盤やクライマックスからこの傾向が顕著だが、山本以外の投手は例外なく見限るのが早い。
宇田川らに繋いだ方が抑える確率は高いのはわかるが、その試合を勝つ確率という意味でも、私だったら福也はもう1イニングは絶対に行かせた。そうしておけば、5回まで福也で、6回表にちゃんと代打を出して、6回裏から颯一郎を1イニングにできた。
颯一郎が回跨ぎをすることもなかったろうし、代打を出せる分、得点の確率が高まったと思う。こういう用兵が昨日からあまりに拙い。中学生が采配しているんじゃないんだから。
一つ言えることは、こんなに早く先発を降板させるなら、中6日で起用する必要は全くない。
●伏見に最後まで代打を出さなかったのは、本当に謎。
伏見は1安打を打っていたが、打席の内容は非常に悪かった。ラッキーで1日1本くらいヒットがでるかもしれないというアタリを既に使ってしまっていたともいう。3人目の捕手がいないのもまず気に入らないし、12回表で先のことを考えなくて良い場面なのに代打を出さなかったのは意味不明。
●7回表の吉田の打席が今日の最大の残念ポイントだった。
先頭の中川がヒットを打って、ノーアウト1塁になったところの打席で、ボール先行で3ボール0ストライクになったところ。フォアボールでの逃げは考えられず、まっすぐに張れる場面。明確に次の1点が必要となる中で、どうしてストライクを取りに来たあのボールを見逃してしまったのか。あの打席で四球を選ぶのも偉いが、長打にして直接的に点を生み出すことのほうがはるかに偉い。
この打席を見て、まだメジャーは早いと思った。まだまだ日本でできることがあるよ。
●阿部のセーブ失敗は防げた。
いくつかの意味で、防げたと思う。
まずは連投になったということ。1戦目に2点ビハインドの7回に投げた意味が分からない。いや、そういうことをするなら、2戦目の抑えはワゲスパックになるのかと思っていた。だから、宇田川が回またぎをしなかった時点で、9回は阿部なのだろうなあという意外な気持ちでいた。
次に、フォークだ。全然フォークが決まらなかった。そして、それを早めに見限ることができなかった。全然決まらないフォークをそれなりに投げ続けて、ピッチングを苦しくしてしまった。それならフォークはカウント球や見せ球にして、別の組み立てをすべきだったと思う。その結果、塩見への四球が本当に不要なものだったし、3ランホームランを打たれることにもなった。
しかし、シーズンの大多数を抑えてきた阿部が打たれたところで、それはもうしょうがないよ。ただ、クローザーというのはやはり違うのかなとは思う。平野がこの日本シリーズの舞台でも登板翌日はベンチ入りしないようだが、このことは非常に不満に思う。こんなことになるくらいなら、シーズン終盤も中途半端に1軍登録をしないで、ずっと調整をしておいてほしかった。こんな騙し騙しでやっても良いことはない。
あとは、3ランを打たれたのがシーズン最終戦じゃなくて本当に良かったよ。笑
もちろん今日3ランを打たれていなければ勝っていたわけだが、追加点を取れなかった打線に原因がある。6点くらい取れないとダメな展開でしょう。
●8回ワゲスパックの投球
3番山田、4番村上をこれ以上になくサクサクと抑えたのに、オスナ・中村に連打をくらって、サンタナを四球で2アウト満塁。次の8番長岡を打ち取るわけだが、これで9回に上位打線に回ることになってしまい、嫌な予感はしていた。
この3アウト目を取ることに、どれだけこだわることができていたかなあ。全然決まらない右打者のインコースの真っ直ぐ(2シーム)を続けるなど、ちょっと柔軟性がない投球に見えてしまった。
●安達の打席は良かった。
しっかり内容があるというか、信頼できる。
となると西野をセカンドで起用できないのがネックだが、京セラではおそらく西野がDHに入ることになるだろう。(安達がお休みの日は西野がセカンド)
また、安達がバントをしているのは「損をしている」と首脳陣には認識してもらいたい。
●太田を起用できていない。
個人的に太田が好きだからと言うわけではないが、この2戦で太田を全く使えていないのは大きな反省点ではないかと思う。長打が期待できる数少ない打者のひとりを、どうして出し惜しみするのか。はっきり言って起用が下手くそ。
●近藤は良かったが。
ストライク先行で非常に良いピッチングだったが、本当にまっすぐしか投げていなかった。今後も継続して安定して良いピッチングができる保証があるとは思わなかった。
●投手起用の用兵の差。
ヤクルトはほぼ全投手を登板させることができたのかな?
それも、2戦目のビハインドの場面でその役割の投手をしっかり起用したからだ。
それに対してオリックスは1戦目に2点ビハインドで阿部を起用するなど、自らの起用を硬直化させてしまっている。もう終わってしまったことなのでしょうがないのだが、これを埋め合わせるには、3戦目に宮城である程度差をつけながら勝って、いろいろな投手を起用できないといけない。
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ということで、延長12回引き分けでなんと5時間超えのゲームになりました、試合終了が23時すぎって・・・。ところで、なぜ日本シリーズの試合は土日でもナイトゲームなのだろうか。寒いし、こんなことになるし、土日のカードはデーゲームにしたらどうかなと思う。