うーん、内容的には完敗ではないかな。反省する点がかなりあるというか。
よくなかったところを何点か。あ、スコアはこちら。
●エンドラン失敗について
5回ノーアウトで宗が1塁にいて、3番中川で2点ビハインドのカウント2-0。ここでエンドランをするかね。そもそも3番の中川のところだし、その次の吉田までいかに確率高くランナーをなるべく多く置いた状態で回せるかが肝要な場面だ。
わざわざエンドランをかけにいって、アウトを与えるリスクをとる意味が分からない。この失敗で、勝つ確率が20％くらいは下がった印象。それまでは40％くらいはあるだろうと思って見ていた。（普通に点が取れそうだったので。）
そもそも4番に吉田を置いている時点で、いかに吉田とその前後で得点を最大化するかを専ら考えなければならないのだけれど。
●2点ビハインドの8回表でのバント
先頭の西野が出たところで、7番の若月にバントをさせていた。結果としてこの回は代打のTがヒットを打って点をとったわけだが、それでも1点差に迫ったに過ぎない。ゲッツーになってしまうと9回に吉田に打席が回らなくなる可能性が高まるという話もあるが、その試合で残り6つしかないアウトを献上するつもりには、私だったら全くならない。また、割と良い雰囲気で打っていた若月にバントはありえないと思った。
●山本の投球は誤算。
8回1失点くらいを期待していた中、非常によくなかった。序盤から上半身だけの投げ方になっているように見えて、特にフォークはいつもと全く違うボールになっていた。はじめは、神宮のマウンドの影響か？と思っていたが、左脇腹の違和感だったようだ。
降板することになった5回は、たしか先頭2球続けてフォークを投げていて、そのボールがかなり来ていたので、「これで山本は大丈夫そうかな。」と思った矢先であった。これは私の仮説だが、セーブしないで本来の投げ方をしてみたところ、違和感のあった箇所に限界が来てしまったということかなと思う。
これで今後の起用も難しくなった。そもそも無事であることを願うばかりだ。軽症なら、球数的に第5戦に中4日で起用することも考えられるが、私は山本を大事にして、中6日あるいは中7日の起用を前提とすべきではないかと思う。
●6回裏のオスナへの四球は最悪。
びびってスライダーを連投し、いずれもストライクが入らずストレートの四球。あれは全く意味がない。その前に村上にこれでもかとインサイドを攻めていたのは非常に良かったのだが、オスナに対してどうして逃げの投球をするのだろう。
後につながる収穫が得られるなら、別にホームランを打たれても良い場面である。だからこそ、村上にもインサイドをしつこく攻めたのではなかっただろうか。こういう攻め方を見てしまうと、「何も考えてないのかな」と思わざるを得ない。
●村上に打たれたホームランも最悪。
まっすぐ2球で追い込んで、その後もまっすぐには遅れたタイミングで、フォークへの意識がかなり見えていた打席だったのに、最後ストライクゾーンのフォークをホームランというのは最悪の打たれ方だった。思うに、その前の本田がこれでもかとインサイドを攻めて中で、最後にスライダーを大飛球にされたので、若月がそれで怖気付いてしまったのかなあ。
あと、村上が先頭打者だったのが流れが悪かった。伏線はその前の7回にあって、阿部が2アウトから1番、2番に打たれて3番でアウトを取ったから、4番の村上が先頭になったのだよなあ。2番で切れていたら、8回は不調の3番山田からアウトをとって、1アウトランナーなしで村上という場面に持って行けたと思う。うーん、流れが悪かった。
●7回阿部、8回平野は解せない。
両名とも、セーブがつく場面で投げる投手だ。明日も登板がある中で、ビハインドの場面で起用するのは私は賛成ではない。まあ勝ちゲームでしか投げる予定のない阿部・平野の調子を見ておきたいということかとは思うが。
●審判よ。
日本シリーズという最高峰の舞台で、してはいけないと思われる判定がいくつもあった。あまりにレベルが低い。そもそもの人選も含めて、大反省してもらいたいものだ。勝っても負けても気持ちが悪く感じる。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ということで、山本で負けたし内容的には完敗かなと思う。が、それでもある程度は点が取れたし、打たれたポイントもはっきりしている。だから、明日は切り替えて普通にやれば別にいいんじゃないの？という風に思う。（今日だって山本がいつものピッチングだったら余裕で勝っていたと思う。）
でも代打・来田はまあ謎だった。DHがない分、いつもより代打を出すポイントが多いので、まずは来田ということになったのだと思う。が結局、安達も太田も使わずに敗戦というのはもったいない。
明日の打線はどうなるだろうなあ。福田があまりに内容が悪いのが気になるが、だからと言って起用しないのも違うと思う・・・。中川はファーストに固定したいね。