対楽天3連戦(8月10日〜12日)を振り返る(2019年8月12日)

山本由伸の左脇腹の違和感からの離脱から始まった3連戦。

どうなるかと思った山本先発回避の試合を勝ったがその後連敗し、1勝2敗と負け越しで終わった。せっかくなので、3連戦を振り返る。

<3連戦を振り返って>

  • 中継ぎの負担が大きかった。(先発が投げたのは、初戦から、4イニング、5イニング、4 2/3イニング)9連線のスタートの3連戦でこれはかなりキツイ。

  • 吉田正尚は相変わらず好調をキープ。一方で、福田の調子は落ちてきた。休ませた方がいいかも。

  • 山﨑福也は緊急登板だったが、4イニング2失点にまとめてくれたのが、初戦の大きな勝因。ただ、内容はやはりちょっと苦しい(被8出塁)。真っ直ぐである程度押せないと苦しい。

  • 竹安は、右にも左にも、シュートとスライダーで左右を広く使えれば、ある程度抑えると思う。フォークも効果的だが、フォークが主体の投球になると、投球が単調になりがちになる気がする。あとは、タイミングを外すボール(カーブ)が使えると違うはず。

  • 竹安の良いところは球数が少ないところだし、5イニング2失点72球で降板させたのは、采配ミスではないか。(7回4失点までは我慢できると思った。)

  • K-鈴木は苦しい。真っすぐの球道が定まらないと、勝負の土俵に上がらないピッチングになりがち。私としては、
    ・短期的立場→1軍で速球派中継ぎとして投げる。
    ・長期的立場→2軍で先発調整。
    をとりたい。そしてどちらかと言うと前者派だ。と言うのも、長期的に先発で安定する可能性が低いのではないかと思うからだ。それならば、多少ボールが暴れても真っ直ぐで押せるし、先発ほど責任が重くない中継ぎで良い投球をしばらく追求した方が良いのではと思う。

  • 神戸は一軍では高めの真っ直ぐを使っていかないと、ちょっと苦しい。あるいは、低めの真っ直ぐの威力が増す投げ方にするか。

  • 増井はいい感じだった。フォームがコンパクトに、腕が見えづらく縦振りになっているので、もう大丈夫かと思った。コントロールもまとまっている。

  • 吉田一将の投球は良かった。フォーム的にも良い。(ちゃんと腕が身体の後ろから出てくる。)となると今後は、近藤、吉田一将、増井、海田、ディクソンである程度中継ぎ陣は安定しそう。(ただ、私は吉田は先発派なので、少しモヤモヤする。)

  • 代打・小島は申し訳ないが、弱い。それならば、代打・杉本の方が相手は嫌ではないだろうか。

  • 野手の控えの層が、やはり薄い。大城が8月13日〜15日の2軍阪神戦@舞洲で実戦復帰するかどうか注目したい。そうなれば、8月16日〜の1軍ロッテ戦@京セラで復帰できるだろうか。

総括

  • 全体的に打線は、強い真っ直ぐをなかなか打てない。それならそれで、まっすぐはカット狙いでもいいと思う。

  • また、下位打線は打てないなら打てないでしょうがない。せめて打つ球を決めてしっかりそれに張って、長打が出るような打席を作ってほしい。

  • この3連戦で負け越した要因は、「四球」にあると思う。オリックスは3連戦で5個しか四球が取れなかったが、楽天は3連戦で16個もとった。その違いを考えるべし。下位打線が打てないのはしょうが無いが、四球を取る嫌らしさが全く無かった。また、投手は四球を与えすぎ。これが負け越しの原因。

  • オリックスが与えた四球で、出しても良い(勝負を避ける)四球はほとんど無く、出してはいけない四球ばかり。バッテリーはそこのところを考えて欲しい。ただ、一言で断じてしまえば、「技術が無い」だけだ。

  • 超極端な極論を言うと、四球を出すくらいなら死球の方がマシではないだろうか。素直な勝負で投げきれずに四球になるくらいならば、インコースの厳しいところ(足元、胸元)をもっとついてもいいのではないか。

  • 結局、オリックスの投手陣は「並」である。チーム防御率を見ても、3.9程度と別に優れていないし、リーグの中でも平凡な数字だ。(ただ、山本と榊原が離脱していなければ、「上」と言える。)

  • ということは、ここから浮上するためには、打線が他所よりも点を取らなければいけない。クリーンアップは他球団に引けをとらないレベルだが(偏に吉田のおかげで)、突出しているわけでもない。とすると、1、2番と下位打線がどれだけ出塁するかが勝敗を分ける。

  • そして、この3連戦で負けた試合は、そういった打線の脇役たちが期待ハズレだった。全体的に守備や走塁でもまずいプレーも目立った。

  • 私個人的には、山本(離脱の程度は分からないが)と榊原がいない現状で、無理にAクラスを狙うのは、未来のためではないと思う。今Aクラスにいるなら、なんとか踏ん張ろうと思えるかもしれないが。。

  • ただ、アルバースの復帰時期と投球内容次第では、まだ諦める程ではない。山本の早期復帰も可能性としてはある(無理だけは絶対にしないでほしい)。ただ、榊原は故障箇所が肩であるし、まだ2軍で投げていないことを考えると今シーズン中の復帰はかなり厳しいと見るべきだろう。

 

対楽天3連戦(8月10日〜12日)を振り返る(2019年8月12日)」への11件のフィードバック

  1. 管理人さんお疲れ様です。
    この3連戦負け越したのは痛かったですね・・・
    ただ、3位でも5割前後ですし、借金7、チャンスがないことはないですが・・・

    山本も不在ですし、残り40試合くらいで貯金を9前後作るのは、相当に厳しいですし、
    無理してAクラスを狙うのは考えものかもしれませんね。

    中継ぎ陣の負担も大きいのが気になるところです。
    去年までみたいに、若手中継ぎを使い潰しているわけではないことは、
    明るい材料ではありますが。

    プラス要素として、アルバース、吉田一、澤田あたりが戻ってくるのは明るい材料ですが、
    数字の上ではきついですね・・・
    (昨年はこの時期はブルペンが焼け野原になっていたので、大きな差ではありますが。)

    ただし、今年は総じて、采配、選手起用のビジョンは昨年までと比べて、飛躍的に
    良くなったと思います。
    酷使、謎の贔屓起用、左右病、バントバント・・・
    福良は素人が見てもまずい采配が多すぎたのですが、
    采配がある程度常識的なものになれば、そこそこ戦えることがわかったのは、
    今年の大きな材料だと思います。

    太田や本田、将来が楽しみな選手も多いので、これからも育成とあわよくばのチャンス狙い、
    うまく両立しながらシーズンを戦い抜いてほしいです。

    1. ピジョンさん、お疲れさまです。日ハムをスイープして臨んだこの楽天3連戦、負け越しは精神的にも来ますね。
      Aクラスのためには、1位のSBと2位のチームが勝ちまくって、Aクラス入りのラインが下がってくれれば、、というところですが、やはり山本抜きでは難しそうですね。

      シーズンも4分の3程度が終わりましたが、投手陣は長い時間をかけてようやく元のように戻りつつありますね。
      まだ爪痕も残りますが、福良に4年弱も監督をやらせた後であることを考えると、これは良いスピードで回復していると思います。
      もちろん、失った時間と人は帰って来ませんが。。

      采配面は、納得できることが増えましたよね。西村監督は、「もっと戦力があったらどういう采配をするかな」という想像をさせてくれます。
      全体的な戦力はこれからですが、育成の選手が1軍登録されて活躍することが増えるなど、チームとして歯車がいい感じで回っていると思います。
      太田や本田も1軍で見る機会がありそうですね。太田には私は相当期待してます。

      1. 管理人様
        返信ありがとうございます。

        采配面では、楽天戦二戦目の竹安の交代はたしかに少し早いかな?
        とはわたしも思いました。比嘉も連投でしたし…

        ただ、続投させてても竹安の4、5回の感じでは失点してた可能性も高いですし、
        勝たなければシーズン苦しくなる試合で、勝負手に出て結果失敗したという感じですね。

        ただ、対楽天一戦目に登板間隔空いていた比嘉、増井を2イニングずついかせた采配は
        見どころあるものだったと思います。

        (少なくとも福良なら中一日空いている理由で近藤、海田あたりをつぎ込んだと思います…。)

        西村監督は勝負できる監督だと思うので、外国人も含めてしっかり戦力整備して、
        3年目に優勝、という絵が描けることを期待します!

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