山本WSMVPおめでとう!!(2025年11月2日)

この週末、ワールドシリーズ第6戦・第7戦をじっくり見ていた。ドジャースを応援してはいたのだが、それは山本にMVPを取って欲しい一心からだった。

結果としては、最高の結果になった。そもそも疲労が心配されるところに、まさか先発した翌日に連投で、しかも一番難しい終盤の9・10・11回と試合を締めるとは。

第7戦も連投させるという禁断の手は、全く想像していなかった。むしろ、第6戦で山本を6回ではなく7回まで投げてもらって、残りの2イニングをどうにか凌いで、第7戦は大谷・グラスノー・スネルらといった総力戦で当たるべきだと思っていた。というのも、第6戦で3イニング分も中継ぎを使って(実際、グラスノーを使った)、消耗した状態で第7戦を勝ちゲームに持っていける試合展開が思いつかなかった。私の頭の中には山本の連投は全く無かった。

本当に故障が心配ではあるが、投げ方が良いので基本的には心配していない。最後は普段どおりではないボールもそれなりにあったが、投げ方自体は崩れていなかった。身体のケアをしっかりしてもらって、来年また凄いピッチングを見せてもらいたい。

山本のメジャーに行ってからの登板をつぶさに追っている訳ではないが、要所要所はウォッチしている。山本のデビューの頃から見ている私からすると、日本時代も当然比較対象がいないくらい凄かったのだが、更にどんどん完成形に近づいていると感じる。

まずは、フォームのバランスが素晴らしい。(私が山本のフォームを見るときは、どれだけ縦の動きが綺麗にできているかを見るが、その再現性・安定感が素晴らしい。)

そして、ボールで言うと、まず日本時代と一番違うのはカットボールになるだろう。中継ぎの頃のカットボールを思い出すような、綺麗に横に滑るボールだ。そして、そのボールが真っすぐと比べて球速がある程度遅いので、アクセントになっている。スプリットとツーシームは日本時代とあまり変わらないが、カーブは日本時代より若干遅くなった分、更に緩急の差がある。より正確に言うと、球速の調整が自由自在になったように思う。フォーシームも、シュート回転が少なくなったように思う。

あと忘れてはならないのが、球種によるフォームの差(クセ)がかなり無くなった。投球フォームのタイミングの変化もうまいし、フィールディングも素晴らしいし、投げミスは少ないし、エースというのはここまで技術が高い選手のことを言うのだなと感じた。

ゲレーロJr.との対戦は面白かったが、インサイドのツーシーム、フォーシームを弾かれる打席はもったいなくも感じた。同時に、そのコースの出し入れが今後できるようにならないかな、という期待も感じさせた。

山本を見ていて思うのは、いつも精神的にブレない。普段から考えを持って練習を取り組み、継続を重ねている。その積み重ねからくる自分への信頼・自信は唯一無二であり、自分のパフォーマンスを発揮することに集中できている。

結局最後には、そういう信頼に足る人間が頼られる。持って生まれた才能も重要だが、それだけでは決して十分ではない。

ぜひ、国民栄誉賞を!

カテゴリー MLB

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