2018年シーズン後半戦のオリックスの展望(2018年7月15日)

優勝するためにどうしたらよいか?

当たり前すぎることだが、一ファンとして優勝したいと思っている。というわけで、優勝をたぐりよせるために、後半戦をどのように戦うべきか考えてみた。現実的には、選手の負担も考えてAクラス入りを目標として手堅く戦うべきな気もするが、それは別の機会に考えたい。

1.怪我・調整情報

はじめに、現在一軍に登録されていない主要な面々が、大体いつ頃復帰するかを考えたい。

6月下旬に抹消になった選手が非常に多く、そろそろ二軍で調整が始まる選手もいるかと期待していたのだが、ファームの試合が7月10日~15日の間にまったく無かった。

7月16日から始まる独立リーグチームとの3連戦での出場選手をよく注視したい。また、正式なファーム公式戦である7月20日からの広島戦で出場し始める選手もいるかもしれない。

投手陣

  • 黒木(6月27日抹消) → 疲労蓄積。ビジター3連戦の初戦を投げたあと、翌日にいきなり抹消されたので、想定外の故障と思われる。ファームでも全く投げておらず、見通し不明。
  • 田嶋(6月27日抹消) → 左ひじの張りにより、本日時点でノースローとの記事。すぐに投球練習を再開したとして8月中旬復帰か。

打者陣

  • 小田(6月17日抹消) → 左尺骨茎状突起骨折(左手首外側のでっぱりの骨)。2~3週間の固定とのことだったので、もうバットを振り始めているかもしれない。8月初旬には復帰?
  • 小谷野(6月27日抹消) → 下半身のコンディション不良。ファームでも出場しておらず、見通し不明。
  • 中島(6月29日抹消) → 左太もも裏の肉離れ。負傷時の痛々しさからすると、軽度ではなさそうだ。少なくとも8月いっぱいは、いないものと考えるべきだろう。
  • T-岡田(6月30日抹消) → 右腹斜筋の筋挫傷。デリケートな箇所なので、時間はかかるだろう。早くて8月中旬頃か。
  • 宗(7月14日、二軍練習中) → 左手第3指末骨骨折。中指の先端の骨だ。8月中旬には復帰か?ただ、怪我が治っても一軍で出場することにはならないと思う。

2.投手陣を考える

6人目の先発は?

アルバース、西、金子、ディクソン、山岡の5名はとりあえず確定だが、田嶋が欠けた分である6人目をどうするかが直近の問題となる。(また、山岡も先発から外さざるを得なくなるかもしれない。)

今後の日程を調べてみると、7月16日(月)~8月19日(日)まで、5週連続で週に6戦を消化する日程が組まれている。屋外の試合は7月20日~22日の千葉のみだが、本日時点の関東地方の天気予報を見るに、中止になりそうにない。

したがって、上記の期間は6人目の先発を確保せねばらないのだが、2軍で先発調整をしている松葉、K‐鈴木、東明がまず候補に上がるだろう。7月中(おそらく2登板分)は松葉、K‐鈴木、東明で乗り切り、8月(おそらく3登板分)はローチを起用することになるだろう。

そんなこんなで6人目の先発をやりくりしている間に、8月下旬からは週に5試合しかなく、先発は5人で足りる。その際にアルバース、ディクソン、ローチの誰かが先発ローテから脱落し、打者をロメロ、マレーロの2名体制にすることになる可能性が高いだろう。(あるいは、誰かが中継ぎ転向し、外国人打者1名体制かもしれない。)

中継ぎ陣の負担を軽減する必要がある

先日の記事: オリックス中継ぎ陣の酷使を考える(2018年7月8日)「吉田と山本と増井を休ませよ」でもまとめたように、前半戦は超が何個つくか分からないほどの酷使が続いた。後半戦も同じペースで酷使を続けることは、はっきり言って、指導者として、また指揮官としてあり得ない。それでは酷使を防ぐためにどうしたらよいのか、ここでは考えたい。

①比嘉を接戦で起用する
先日の記事: オリックスの中継ぎ投手陣の捕手別成績を考える(2018前半戦データ)でも見たように、比嘉の成績は(実は)かなり優れている。接戦の展開など、より重要な場面で起用して良いと思われる。

②先発にもう1イニング頑張ってもらう
中6日で投げるのだから、110球は投げてもらいたい。安易に中継ぎにスイッチするのではなく、いい意味で先発投手に7イニング目を任せる意識を持たないと、中継ぎ陣が潰れてしまう

③ローテーション制の導入
増井、山本、吉田、近藤、比嘉が勝ちパターンで投げるとして、連投にならないようローテーション制を導入する。増井は3連投にならないよう、山本がサブ抑えとなる。澤田にはビハインド時の登板で期待。

④新加入の岩本に期待
7月7日にBCL・福井ミラクルエレファンツからの獲得が発表された岩本投手に期待。BCLでも中継ぎとして安定感が抜群だったらしいので、澤田に次ぐ、7人目の中継ぎ投手として期待。

⑤投手登録を14人にする
上記①~④が難しい場合、先発6枚、中継ぎ7枚に加え、ロングリリーフ1枚を加える。先発が早めにKOされたときはそのロングリリーフ投手がイニングを稼ぎ、他の中継ぎ投手に負担がかからないようにするためである。ロングリリーフとしては、松葉、K‐鈴木、東明、山崎がまず候補だが、中継ぎ調整の山岡という線もあるかもしれない。

3.打者陣を考える

前半戦のオリックスのチームOPSは .667という「貧打」だった。これはどんなものかというと、ちょうど、打者全員が「絶対に四死球がなく、3打数1安打のペースで単打を打ち続ける」場合のOPSだ。・・・こう考えると、確かにあまり点を取れるような気はしない。(また、統一球時代の2011年、2012年のリーグ全体のOPSが大体この程度だ。)

伏見の捕手での起用

若月のOPS .414、山崎のOPS .512を考えると、打つ方では完全に「お荷物」である(おそらく高城も似たようなものだろう)。そこで、より積極的に伏見(OPS .711)を起用する方向で考えるべきだと思う。ちなみに、伏見スタメンの試合は4勝1敗である。(ただし、スタメンマスクは4月10日の楽天戦の1試合のみで、その試合は負けだった。つまり、伏見が捕手以外でスタメンだった試合は、なんと4戦全勝である。)
先発投手との相性も考えると、山岡・金子・ローチ・田嶋のときは伏見で、西・アルバース・ディクソンのときは若月という起用を試しても良いと思われる

ロメロ・マレーロいずれかの復調

率直に言って、ロメロの成績(前半戦OPS .701)も、マレーロのそれ(OPS .718)も、期待外れもいいところである。後半戦はアルバース、ディクソン、ローチの投手3名体制となり、外国人枠の関係からロメロかマレーロの調子の良い方いずれかを起用することになると思うのだが、どっちでもいいから去年の成績に戻ってくれ!

個人的には、マレーロを復調させる方が手っ取り早いと思う。マレーロの今シーズンの攻められ方は、遅いボールをどんどん投げ込まれ、真っ直ぐに差し込まれる、というパターンだ。遅いボール(カーブなど)が気になって、真っ直ぐが捉えられず、ジリジリと追い込まれ打ち取られる状態だと分析する。

確かにカーブを長打にすることはマレーロの打ち方や待ち方から言って難しく、マレーロの弱点に他ならないが、「カーブはライト前」くらいの感覚で打席に立てば真っ直ぐへの対応も良くなると思う。

一方で、ロメロは穴が多い。高めの真っ直ぐ、外に逃げるボール、インコース低め、落ちるボールと攻め方が何通りか思いつく。したがって、ロメロの爆発に期待するよりも、マレーロの復調に期待すべきだと考えるが、果たしてどうなるか。。

西野は固定するべきでは

西野の前半戦OPS .790は、打席数(=128)がそこまで多くないことを考えても、非常に優秀である。後半戦は、西野は信頼して固定起用すべきであると考える。1番か2番サードが定位置になるだろうか。

安達を休ませよう

安達のOPS .568を考えると、攻撃面では、はっきりと言って「お荷物」である。これを改善するために、時おり他の選手をショートで起用することを提案したい。大城と福田が候補になるだろう。守備力の低下は避けられないものの、よりOPSの高い打者が打席に立てるし、何より安達の休養につながる。

序盤からランナー1塁からのバントはやめよう。

バントが成功したとして、1アウト2塁から取れるのは、いいところ1点だ。自分から接戦の展開にしたところで、中継ぎ陣の負担が増すばかりなので、序盤は大味に行くべきである。ただし、捕手などの低OPS打者には積極的にバントさせるべし。

参考記事: 作戦としてのバントの有用性について考える(2018年6月11日)

後半戦直後のオーダーについて

以下のようなオーダーを基本線とすべきであると考える。

  1. 西野 サード
  2. 大城 セカンド
  3. 吉田 レフト
  4. ロメロ ライト
  5. マレーロ DH
  6. 福田 セカンド
  7. 杉本 ファースト
  8. 伏見 キャッチャー
  9. 安達 ショート

ここに小田やT-岡田が帰ってくれば、好調な選手を起用するオプションがさらに増えるだろう。

杉本は、前半戦最後の試合での満塁ホームランが印象的だが、スイングが去年から変わったと思う。去年までのいわゆるドアスイングから、ちゃんと軸で回るスイングになっているように感じた。シーズン開幕から、二軍でも本当にどん底レベルの成績で、シーズンオフの立場は厳しいかと思っていたが、打撃改革が成功したようだ。

ちなみに、杉本をファーストとしたのは7月初旬あたりの二軍の試合でファーストを守っていたからである。(本当はマレーロをファーストで、杉本を外野にし、その分ロメロか吉田がDHに回ることもあり得る。)

4.優勝確率を考える

他所のチームがどれだけこけるか、にもよるが、この記事で上げた事柄の多くが実現しないと、優勝は絵空事にしかならない。

采配で今すぐにでも実現できる部分はおいておき、以下の3つ全てが優勝には欠かせないと考える、それぞれの実現確率は以下のようなものだろうか。

  • 6人目の先発の好成績 ・・・ 実現確率30%(←ローチが投げるまで苦労すると思う)
  • マレーロ、ロメロいずれかの復調 ・・・ 実現確率40%
  • キャッチャー伏見がはまる ・・・ 実現確率30%

これらをすべてかけあわせて、優勝確率は3.6%となった。まあ現実的に難しいということだな。

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