吉田の死球離脱と今後の戦い方について(2021年10月3日)

昨日、10月2日の試合で吉田が右手手首付近に死球を受け、途中交代となった。全オリックスファンが最悪の事態にならないよう祈っていたが、残念ながら骨折らしい。

オリックス大激震…吉田正尚が右手首骨折、長期離脱も 復帰わずか1週間で(日刊スポーツ)

まだ骨折を報じているのは日刊スポーツだけだが、日刊スポーツなので確かな情報なのだろう。本当に今の一縷の希望としては、吉田が骨折した場合に備えて書いておいた下書きを誤って記者が投稿してしまった・・・くらいだろうか。

もう起きてしまったことはしょうがないので、切り替えて、向き合うしかない。ここでは、残り16試合をどのようにすべきか考えたい。

0.まずはじめに

意図せず死球を当ててしまった大関投手は何も悪くない。フォーク(スプリット)のすっぽ抜けが、たまたまちょうどバッターも振りに行ってしまうような絶妙なボールになってしまっただけだ。

大関投手はそもそも死球が少ない投手だ。今年、2軍では53回2/3を投げて死球はわずかに1個だ。1軍では昨日終了時点で14回2/3を投げて、死球はこの吉田への1個だけだ。

だから、これは(お互いに)運が悪かったと思うしかない。

もちろん、オリックスファンとしてはやるせなさは残る。優勝争いをしていて、序盤で大差がついていた状況(山本が先発なので)での死球で、ようやく復帰したリーグ1の打者が離脱することになったのだ・・・。

慣用句になっているハンムラビ法典の有名な一節を適用すべきだと述べる人もいるだろうが、故意死球(または、死球になっても仕方ないという意図で投げたボール)ではない時点で、それはありえないと思う。

ちなみに、私は故意死球や悪意のある死球には、断固として報復すべきだという考えだ。だが、今回の件はそういう類のものではない。

1.打線(3番)をどうするか

まずは、吉田を欠いた状態でどう打線を組むか、が焦点になる。

結論から言うと、私は3番杉本、4番Tにすべきだと思う。杉本はリーグ2位のOPS .955を残しており、吉田が離脱した今、リーグ1の打者と言える。

もし出塁率が十分に高い3人を杉本の前に並べられるなら4番杉本でも良いかもしれないが、福田(出塁率 .364)、宗(出塁率 .347)、紅林(出塁率 .248)を1〜3番に並べても、初回の得点確率を大きく下げるだけだと思う。事実、吉田が離脱していた9月4日〜9月25日で初回に点を取ることができたのは、わずか1度だけだ。(9月25日の宗のソロホームラン)

したがって、3番に杉本を入れて、杉本を中心核とした打線を組むべきである。3番紅林は、理屈では語れない起用だが、もう1試合も軽々にできない状況の中ではありえない選択肢だろう。

私の打線のイメージは、福田→宗→杉本→T→紅林→モヤ→安達→太田→捕手のような感じだろうか。2軍はもう試合がないが、打撃の状態が良いなら来田、頓宮、中川も昇格候補になる。

2.ローテーションの組み方

吉田がいる状態なら、私としては「普通に何も考えずに戦っていれば優勝する」くらいのところにまで来ていたが、吉田がいないとなると「しっかり頭を働かせて最適戦略を考えなければならない」という状況だ。

具体的には、ローテーション(誰をどこにぶつけるか)をしっかり考えなくてはならない。まず、日程は以下のとおりだ。

要は、山本・宮城をどこに登板させるかということだ。

(案1)

7日の日本ハム戦が終了した時点でのオリックス・ロッテ・楽天のゲーム差を踏まえて一応決めるべきではあるが、まず思いつくのは、火、水を山本、宮城とする案だ。彼らをロッテ・楽天との直接対決に当てて、しっかり首位を堅持することを狙うのが一番に思える。

登板回数はわずかに減ってしまう(山本が10/25楽天に先発するのは中5日になるのでやりにくい)が、山本・宮城をソフトバンク2、日ハム2、楽天1と当てるよりは、ロッテ2、楽天2と当てるほうが明らかに効果が高い。

ただし、9日に誰が投げるのか?という問題はつきまとう。田嶋を10月1日に登録抹消してしまったのが悪手だった。本田?スパークマン?、ブルペン総動員ということになるだろうか。10日が竹安ということを考えても、少し怖さが残る。

その後のローテーションは、火・山本 → 水・宮城 → 木・田嶋 → 金・山﨑福 → 土・山﨑颯 → 日・竹安、ということになる。

(案2)

次の案は、9日のソフトバンク戦が本田?スパークマン?になることを嫌い、宮城を土曜日で固定し、山本を火曜日に持ってくる案だ。

これのメリットは、山本と宮城を分散することでバランスよく勝つことができる点だ。しかし、宮城をロッテ・楽天に当てることは叶わなくなる。リスクも小さいが、リターンも小さいという感じだ。吉田が離脱していなければ、これで全く問題なかった。

この場合のローテーションは

火・山本 → 水・田嶋 → 木・山﨑福 → 金・山﨑颯 → 土・宮城 → 日・竹安

ということになる。

結論)

どちらの案もありだと思うが、私としては案2でいきたい。案1はハイリスク・ハイリターンすぎるように思えるので、それなら案2でバランスを重視したい。田嶋や山﨑福がある程度信頼できることも考慮した。

ただ、このあたりの選択はもう考え方とか性格のレベルの話だと思うので、中嶋監督を信じるのみだ。

 

吉田の死球離脱と今後の戦い方について(2021年10月3日)」への2件のフィードバック

  1. 管理人さんお疲れ様です。
    わたしも管理人さんのおっしゃるとおり、3番に杉本を入れて、打線を固めて点を取りに行く必要があると思います。
    ここからの勝敗で目標は8勝7敗、ホームランで運良く4点を取れれば必ず取る、小技で点を取る、宮城山本は必ず取る、という戦いが求められるのではないでしょうか。

    といいつつ、やはり3番紅林は固定のようですね…。
    ただ、ここで結果を出す紅林にも本当に驚かされます。
    私は紅林の完成形は元日ハムの田中幸雄さんだと思っているので、彼のような勝負強く息の長い選手になって欲しいです。

    あとは選手を信じるのみです!

    1. ピジョンさん、今日(10月5日)も勝てましたね〜。

      3番紅林が結果を残しましたね。高卒2年目ショートで2ケタHRは客観的に見て非常に有望ですよね。

      4点とったら引き分け以上+小技で点を取る、は残り14戦大事にしてほしいですね。
      小技の精度という点ではまだまだ発展途上のチームなのは、伸びしろと言えばそれまでですが、やはり課題ですね。。

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