オリックスのドラフト戦略を考える(2021年10月2日)

本日の試合を終えて、今シーズンは残り16試合になった。2位ロッテに1.5ゲーム差、3位楽天に3.5ゲーム差をつけており、優勝がもうすぐそこにあると言っても過言ではないくらいの状況になった。また、ソフトバンクにも直接対決の結果7ゲーム差をつけ、もう抜かれない位置にまで来た。

私はもう最近の試合では、リードした状態でアウトをひとつ取るだけでも、優勝にまた一歩近づいたとガッツポーズが自然に出て、その後ボール回しをしている選手たちを見て非常に感慨深い気持ちになっている(涙腺が緩くなっている)。毎年「優勝したいなあ・・・」と思い、中には非常に惜しい年もあったが、基本的には優勝には縁がないファン生活を送ってきたもので、自然とそうなってしまうのだ。

ロッテ戦3連勝後の投稿でも書いたが、私の中では「間違えなければ優勝」くらいのレベルで優勝が見えており、昨日のソフトバンク戦も久々に宮城で勝てた(しかも接戦)ので、さらに自信が深まった。

本日の試合も勝ち、気づけば6連勝になったが、吉田の死球による途中交代は流石にアクシデントであり、あまりに心配だ。これから吉田が離脱することがあれば、チームとして影響がないわけがない。だが、もうこの期に及んでできることは存在しないので、起こってしまったことはしょうがないと受け止めて、いるメンバーでベストを尽くすだけだ。

ロッテは骨折のマーティンが当初はシーズン中の復帰は絶望的と言われていたのに来週から強行?復帰するというし、ソフトバンクはエースの千賀を中4日で登板させるという。どのチームも必死なのだ。我々としては、しっかり対峙しただ勝つだけだ。

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前置きがすっかり長くなったが、これから投稿の形で書く時間があるか分からないので、今年のドラフト戦略に関して考えを述べておこうと思う。

1.獲得すべきは野手

「オリックスの一番の補強ポイントは?」という質問に対して、多くの人は「投手」とか「中継ぎ・抑え」のように答えるだろう。確かに1軍の戦力だけを見たらそうなると思う。

だが、2軍の打撃陣の状態があまりにひどいことを考えなくてはいけない。以下の画像を見てほしい。

これは、今シーズンのウエスタンリーグの打撃成績の一覧であるが、オリックスの圧倒的な打撃成績の低さを見てほしい。他所は基本的にOPS .670以上ある(OPS .700台のチームすらある)中で、オリックスのOPSはわずか .579である。突出してあまりに低い。

この数字を見ると、私は投手重視のドラフトをしようという考えにはなれない。外国人野手を取って野手の厚みを増したところで、2軍には育成(投資)する価値がなかなか見出せない打者が多い状況は変わらないし、現状の投手陣は頭数的にはかなり揃っているように思える。また、外国人で補強しやすいのは投手の方だ。

2.上位指名も野手で行くべきか?

上述したように、私は野手をメインで獲得すべきだと思っているが、上位指名も野手で行くべきだろうか?

まず、私のそもそものドラフトに関する考えを述べておくと、「よほど編成に偏りや補強ポイントが存在しない限り、単純に良い選手から取っていくべきである。即戦力になる可能性や補強ポイントを埋めることを求めて、より価値の低い選手から指名するのはただの下策。」という感じである。

それで、この基本的な考え方と今のチーム編成(打力の薄さ)を照らし合わせて私の今年のスタンスがどうなるかと言うと、「良い野手がいれば優先的に指名すべき。即戦力は特に必要ない。」という感じだ。

そこで問題になるのが「良い野手がいるか」という話なのだが、何人かドラフト1位候補(外れ1位あるいは2位上位指名候補)がいるので、その中から指名してほしいと思う。そうすることで、全体的な野手層のバランスが取れるかと思う。

打つ方で魅力的に思うのは慶應大の正木くんと上武大のブライトくんだが、市立和歌山高校の松川くん(捕手)を1位指名した方がいいのではないか、というのが私の結論だ。現状のチーム的にもセンターラインでしっかり将来の戦力になる選手を取っておきたいという考えが強い。(ブライトくんは、センターを守れる可能性に期待してアリかもしれない。)

なお、もし投手で1位指名するとしたら西日本工業大の隅田くんが一番良いと思う。

3.全体的なドラフト戦略

1位指名が誰になるかは分からないが、ドラフト全体の戦略としては

・1位~3位:野手を2名以上指名(特にポテンシャルの高い野手を優先的に獲得する)

・4位以下:有望な選手をバランスよく指名する

という基本戦略を推したい。

ちなみに、私は今年のドラフトはいわゆる「豊作」か「不作」かで言うと、全体としては「不作」の部類に入ると思う。だから、ポテンシャルの高い選手をしっかり見極めて指名することが大事であって、間違っても即戦力重視になってはいけないと思う。

 

 

 

オリックスのドラフト戦略を考える(2021年10月2日)」への2件のフィードバック

  1. 管理人さんお疲れ様です。
    ドラフトはおっしゃる通り、野手優先かと思います。
    それだけ今の二軍のメンバーは苦しいです。本日投手の戦力外が発表されましたが…

    野球のチーム力は6人程度の野手、同じく6人程度の投手(先発4人とリリーフ)に大きく依存すると思いますが、今年のオリックスはまさにそのトップ6人の力が他球団を上回ったことが
    ここまで戦えた要因ではないでしょうか。

    ただ、選手層がものすごく薄く、二軍で期待できる選手も少ない状況では、他球団の外国人補強や、吉田や山本の移籍などで簡単にひっくり返るバランスだと思います。

    特に野手は軸になれる人をしっかりと獲得してもらいたいところです…
    大山選手、牧選手のような大卒でポテンシャルも秘めた選手を引き当てられれば楽になるのですが。

    1. ピジョンさん、お疲れさまです。
      投手の戦力外、結構出ましたね。(残念ながらほぼ予想通り?の結果でしたね。)

      私も、薄い選手層をトップ層が引っ張り、概ね優位に戦えたシーズンだったと思います。
      (もちろん、中間層の頑張りも十分なレベルでした。)

      あと2年くらいは今の選手層で戦えると思うので、その間は基本的に外国人投手補強で
      酷使を防ぎながら、次代の野手をしっかり育成する方針で行ってもらいたいです。

      まあ正直、ドラフト1位ですら満足に当たる方が難しいのですから、思い切ってチームが
      信じるところを指名してくれればそれで納得かな、と構えています。
      (即戦力(仮)に涎を垂らすのだけは勘弁してほしいです。)

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