1日遅くなってしまったが、後半戦開幕カードとなったロッテ3連戦(8月13日〜15日)を振り返りたい。
まず、結果としては2勝1敗であり、無事に勝ち越すことができたのは非常に良かった。
総論としては、不調な打者も多く、先発陣が全体的に長いイニングを投げることができなかったため継投にも若干の苦しさもあった中で勝ち越しできたのは非常に大きい。3連戦が始まるまでの2位(楽天)とのゲーム差1.5もキープできた。
◆ 打者陣の成績を振り返る
この3連戦の主な打者の成績を振り返ると、以下のように分類される。
<貢献度 高>
吉田 1.189(13打席)
杉本 1.318(12打席)
AJ 1.200( 5打席)
若月 1.167( 3打席)
宜保 1.250( 4打席)
<普通>
安達 .700( 8打席)
来田 .625( 8打席)
伏見 .625( 8打席)
<貢献度 低>
福田 .452(14打席)
宗 .397(13打席)
T .350(12打席)
紅林 .100(10打席)
吉田・杉本・AJはホームランを打った。3連戦という短い期間でホームランを打つとOPSは跳ね上がるものの、AJ以外(吉田・杉本)は13打席前後に立っての数字だ。ある程度信頼できる。打席数は少なかったものの、AJ・若月・宜保の貢献も大きかった。
この3連戦を振り返ると、吉田・杉本・AJで基本的に点を取りつつ、若月・宜保・安達・来田・伏見もそれなりに絡み、前後の不調な打者のヒットが良いタイミングで出た、というところだろうか。
ひとつ気になったのが、宗が2本も併殺打を打ったことだ。吉田の前で併殺打を打つのは最大限避けたいところなので、この点は改善が必要だろう。打ち方的にどうしてもゴロが多くなりがちだが、一二塁間に転がす意識を持ってはどうかと思う。
◆ 次の2連線(対日ハム)の組み方
3番吉田と4番杉本の前後を打つ、9番〜2番および5番について考えなければならない。
1番福田と2番宗はこれまでの信頼から考えて、動かす必要はまったくない。
5番はTで良いのかどうか、よく考える必要がある。代わりの候補のAJも、ホームラン率は高いものの全体的な対応力を考えると、コンディション的にも5番でコンスタントに出場して満足の行く成績は残せないだろう。となると、ラベロに期待したくなってしまうが、まだしっかり調整してもらうべきだ。(2軍の試合の打席を見たが、打ちに行きながら見極める(選球する)ことがある程度できており、早く1軍で見たいとは思った。)5番は結局しばらくは、TとAJで騙し騙し埋めるしかないかな。このロッテ3連戦で言えば、T→AJのスタメン変更がちょうどよくハマってくれたおかげで、3戦目を勝つ(=勝ち越す)ことができた。
9番については、やはり紅林の限界を感じてしまう。打席での内容を見ていても、何とも痛々しさすら感じる。ちょうど宜保が結果を残したので、紅林はしばらくお休みで宜保固定でもいいのではないだろうか。今の状態の紅林がいなくても、残念ながら打つ方ではマイナスの影響は無いと言い切れるレベルなので、2軍抹消を推したい。紅林には、シーズン終盤(あるいは来シーズン)に一皮向けた打撃を披露してもらいたい。ただ、宜保もセカンド守ったりショート守ったり、落ち着かないのは良くないかなあ・・・。
◆ 先発投手の成績を振り返る
宮城 被OPS .655(6回2失点)
田嶋 被OPS 1.028(5.1回4失点)
山﨑 被OPS .982(5回3失点)
この数字を見ても、やはり宮城は優秀な先発投手だと感じる。田嶋は全体的に集中打を浴びてしまい苦しいピッチングになった。山﨑は、被OPSは田嶋と同レベルであるものの、2本ホームランを打たれた以外は要所要所で抑えることができた。
田嶋と山﨑の次回の登板はどれだけ成績を残せるか、しっかり見たいところだ。ただ、田嶋は登録抹消になった。山本が次回の金曜日(8/20)に登板するということなので、週末は山本・宮城・山﨑のローテになるのだろう。(田嶋は水曜日か木曜日に回るのかな。)
あと、この3連戦はすべて左投手の先発ということになったが、あまり左バッターのインコースを使っていなかった印象だ。エキシビションマッチでは、左投手が左バッターのインコースを攻める場面をよく見た。意識的に増やしているのだろうと思って見ていたので、シーズンに入ってこのギャップは少し意外だった。雨で滑って当てるのを嫌ったとかだろうか。
◆ ブルペン陣の成績を振り返る
澤田 被OPS .571(2回0失点)
ヒギンス 被OPS .393(2回0失点)
平野 被OPS .600(1.1回0失点)
能見 被OPS 1.200(0.2回1失点)
漆原 被OPS .000(1.2回0失点)
富山 被OPS .000(1回0失点)
増井 被OPS .900(1回0失点)
まず目を引くのが、澤田・ヒギンス・平野の好成績だ。彼らが7回・8回・9回の勝ちパターンとして、しっかり後半戦のスタートを切ることができたのがまず大きい。
勝ちパターン以外でも失点したのは能見だけと、全体的にロッテ打線を抑えることができた。これは非常に良い傾向だ。特に、漆原は打者5人を完全に抑えることができた。内容的には前半戦終盤の良かった頃ほどのボールではないが、まず結果が残ったのは良かった。富山も危なげなく1イニングを抑えてくれた。
ただし、能見、増井は投げてるボール的にも少し厳しいのかな・・・という感じがする。次回以降の登板でも調子が上がらないようであれば、登録抹消を一層考えるべきだろう。
◆ ロッテのブルペン陣を消耗させたのは非常に良い
オリックスの中継ぎ・抑え投手の起用のべ10人に対して、ロッテはのべ12人だった。いずれの試合も相手先発を5回で降ろし、プレッシャーを与えることができた。ロッテもブルペン陣に厚みがあるチームではあるが、このようにして消耗させることができたのは非常に良いことだ。長期的に勝つためにも、相手の先発投手を早めに降ろすことを常に意識したい。(だから、序盤のバントや無謀な盗塁でアウトを与えることは非常に反対。)
まあ、登板人数で言えばオリックスも同じくらい消耗したかもしれないが、まだ山本が投げていないという強みがある。
◆ 次の日ハム2連戦(8/17、18)に向けて
火曜日、水曜日と日ハムをほっともっと神戸で迎える。火曜日は雨で中止になるだろうなあ・・・。木曜日が予備日なので、なんとか水・木で2連戦を消化できればというところだが、難しいかもしれない。
こちらの先発は、スパークマンと誰だろう。本田 or 山崎颯?どちらにせよ、楽しみだ。
日ハムの状態を軽く見ておくと、ソフトバンクとの3連戦でわずか4安打というプロ野球ワースト記録を喫したとおり、打線の状態は悪いようだ。ただし、投手陣も27イニングで5失点のみと、こちらは全体的にかなり状態が良いようだ。
それでも点は多少は取れると思うので、いかにして日ハム打線を寝かせたままにし、優位に試合を進められるかがポイントになると思う。
管理人さん更新ありがとうございます。
後半戦うまくスタートできたと思います。
中継ぎも、吉田凌が出てきて、一つコマが加わったのは大きいですね。
私もショートは宜保である程度は行けると思います。
打つほうがどこまで持つかはわかりませんが、動きはショートとして不足がないものを
持っていると思うので、期待したいです!
二軍でも中川が復帰したので、センター、サード、セカンドの
バックアップとしてOPS650くらいの打撃を見せてくれたら大きいですが・・・
現状、宗か福田どちらか抜けるだけでかなりきつくなるので、
なんとか中川に結果を出してもらいたいところです。
太田と並んで厳しいかもしれませんが・・・。