ソフトバンク3連戦を振り返って(2021年4月15日)

初戦は田嶋の今シーズン初勝利で白星をあげたものの、その後連敗し、1勝2敗の負け越しになった。2戦目は山本が普通に打たれ、3戦目は3点リードした直後に増井乱調と守備の乱れで逆転でそのまま負け。

私がこの3連戦をどう振り返るかというと、単刀直入に言って、今回の3連戦を3連勝できないようではただのBクラス常連チームだということだ。感じたことを箇条書きにしていきたい。

  • 柳田と中村がスランプなのに。
    「こんなバッティングをするんだ」というくらい、柳田と中村の調子が悪い。絶不調と言って差し支えないだろう。それなのに、3連勝できないどころか、負け越してしまうのは・・・ちょっときつい。
    個人的に、柳田はバッティングに限界が出ているのかな、という印象がある。軸足の強さがバッティングの支えだったと思うのだが、年齢ももう32歳になったし、ちょっと踏ん張りがつかなくっている気がする。(昨シーズンの春先も同じことを思ったが、6月に開幕したころは非常に力強くなっていた。今年も少し休んだ方がいいのかもしれない。)

  • 守備のレベルが低すぎる。
    内野守備が全体的にひどすぎる。特にセカンドは誰が守っても、なかなかにひどい。太田がひどいのは別に特別なことはなく、ただ下手なだけなのだが、大城までガタガタなのは辛い状況だ。しかし、大城はサード、ショート、セカンドと複数ポジション掛け持ちすぎて、責められる状況ではないだろう。
    2年くらい前のことを思い出してほしい。大城は外野に挑戦していなかっただろうか。私はいまだに忘れられないが、シーズン中にいきなり外野に挑戦しだして(させられて)、本拠地ナイターが終わった後に外野ノックを受けていた光景はなかなかに印象的だった。もちろん、悪い意味でだ。これと似たような歴史が、福田で繰り返されているのではないだろうか。
    今のオリックスで訳が分からないのが、守備ポジションの複数かけもちで、ただでさえ層が薄いところをさらにエネルギーを分散させている。
    例えるなら、ピアノや学習塾のような習い事を色々させられて、どれも能力を発揮できない子どものような状況だ。

  • ピッチングが単調。
    特に2戦目の山本がそうだったが、「投球術がない」。この「投球術」というフレーズはよく使われるが、ここでの意味は、緩急がなく、ただ思い切り投げて思い切り打つというような状況にしてしまっている、ということだ。フォークが速いのはわかったが、フォークの連投で長いイニングを抑えられるか?もっとスライダーを使い、緩急をもう1段作らなければいけない。現状は、速い球かカーブか、の緩急しかない。(カウントを取りに行くフォークは多少チェンジアップのようになるが。)
    緩急の点では、宮城を見習ってほしい。全部のボールの緩急が異なっていて、見ていて楽しい。宮城のチェンジアップは現状は凡な球種だが、これがもう2ランクくらい上がれば、超一流の投手になるだろう。(先日の試合で、チェンジアップ連投で打たれたのは意味不明だった。)
    また、全体的に配球が非常に単調に見える。ピンチになったとき、ただ無難なボールを選択して選択肢を狭めているように見えることが多い。別の言い方をすれば、引き出しが少ない。ピンチほど大胆になるくらいでどうだろうか。
    と、配球の批判っぽくなったが、結局は細かいコントロールがないからアバウトな勝負になってしまう面もある。

  • ただヒットを重ねるしか得点パターンが無い。
    進塁打もないし、単打で次の塁に進むことができない(1塁打分しか進まない)。走塁的な魅力のある攻撃がゼロである。そのくせ、低打力な選手ばかり。最低のオフェンスと言える。

  • 太田のスタメン外しは大きな一歩。
    開幕18戦目にして、とうとう太田がスタメンを外れた。(と思ったら1点ビハインドの9回先頭の場面で代打に出てきての三球三振は、なかなかにえぐかった。)
    ただ、スタメンを外れたことは、今後に向けて大きな一歩だろう(遅すぎるが)。これまでを例えるなら、ゴール下に切り込む技術が無いからひたすら確率の低い3ポイントシュートばかり連発するフォワードを抱えているような、そんな感じだった。その状況におかしいと気づいたのが18試合目というのは、あまりに遅すぎる。3試合でも十分だと思うし、対戦が二回り目に入ってようやく手を打つというのは、理解に苦しむ。ここで問題なのは、チームの中で誰かが指摘できなかったのか、ということだ。コーチでもいいし、フロントでもいいし、選手でもいいのだが、誰か指摘できなかったのか。このことが、Bクラス常連のオリックスを最も象徴している気がする。オープン戦からずっと出ずっぱりだったし、休養の意味でも、スタメン落ちはもっと早くてよかった。(これは全く結果論ではない。)

  • 紅林は内容が良くなってきた。
    打撃のスタイルは前とそんなに変わらず、ボールにちゃんとついていっている。四球もしっかり取れるし、甘いボールをしっかりそれなりのアプローチで振れている。打撃の構えも微修正した。自然なテイクバックになった。

  • 宗はどうした?
    せっかく、前カード(日曜日の試合)で、9回裏に同点タイムリーを打ったばかりなのに、このカードは1打席も出番がなかった。左投手の先発が続いたのもあるかもしれないが、結果を出した選手を使わないのは、大いに疑問が残る。

  • T-岡田のレフトはやめるべき。
    ちょっと守備がひどすぎる。あんなに動けない選手だったか。ファースト専念させるべき。

  • 伏見の打撃の状態も地味にきつい。若月はどこに行った?
    ちょっとヒットが出る気配がない。開幕直後の絶好調はどこに行った?ただし、私がここで言いたいのは、「若月はなぜ干されているのか?」だ。今の伏見の打撃であれば、頓宮がスタメンマスクでなければ、若月を起用する方向になると思うのだが、若月のスタメンは1試合だけ。というか、ここまで出場すら1試合だけ。
    3人目の捕手なのに全く活用できておらず、ただ干している状況だ。ただ好き嫌いで起用を決めているだけではないか??しかし、「若月をもっと使え。」と書く日がやってくるとは・・・。

  • 中川の4番は意味不明。
    誰がどうみても、4番というか中軸を打てる内容の打撃はしていないでしょう。中川も、ファーストに専念したらよいのに。

  • 総じて、中嶋監督の起用は頑固で無能。
    評価できるポイントが無い。これなら本当にそこらへんのファンが監督をやった方がはるかにマシ。あまりに周りが見えなくなっていないか。1週間くらい休ませたらどうか。

  • 吉田の打撃が心配。
    吉田にしては、ミスショットが多すぎる。真っすぐを簡単にレフトに打ち上げる打席が多いのが特に心配。私は、去年の首位打者スタイルの打撃が完成形だと思うけど。(今年は角度をつけようというスイングが目立つように思う。)
    あと、初球の甘い球を見逃しすぎ。初球を振ったらダメなルールでもあるのか?もしや、あまりに早打ちの選手が多いからあえて初球は見逃していたりする・・・?(3ボール0ストライクから内野フライを打つ選手ばっかりだし、ありえるかもしれない。)

  • チーム出塁率が .287って・・・。
    昨日終了時点で。そりゃ三者凡退のイニングが多いわけだ。野球ほど確率の重みを教えてくれるスポーツもなかなか無い。

  • SBの杉山も真っ直ぐは本当に速い。
    ここ数年対戦した中で、一番速いのではないかと思う。ズドンと来る真っ直ぐで、前に飛ぶ感じが正直しない。なかなかに衝撃に思った。ただ、どうやらWHIPは2.7くらいのようだ・・・。4と1/3イニングを投げて、被安打1、与四球11というのは、ある意味すごい数字だ。

ソフトバンク3連戦を振り返って(2021年4月15日)」への1件のフィードバック

  1. 管理人さん投稿ありがとうございます。

    管理人さんのおっしゃるとおり,中嶋監督の采配は確かに頑固すぎる気がします。
    佐野の盗塁とか,福田の選球とか,去年十分戦力と考えられる
    要素もすべて切り捨てて,自分の好き好みで起用してるだけ・・・
    のように見えます。

    バントも盗塁も一切しない,振り回すだけ
    ある種の思考停止に陥ってるのではと思います。

    今年の先発陣は素晴らしいのに本当にもったいないです。

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