ドンマイ!あまり、くよくよしてもしょうがない。
だが、この試合の9回だけは「史上最悪の1イニング」と言っていいかもしれない。改善できるポイントも多い。以下の感想にて、詳細に述べる。
スコアはこちらから。(日刊スポーツスコア)
<全体的な感想>
- 4回の木村のホームランは防げた可能性が高い。
木村の打席を振り返る。
1打席目:シュート→ストレート→ストレート→ストレートという配球。明らかに真っ直ぐ系主体で、難なく力で押し切ってフライで打ち取った。この配球は先頭打者だし、普通のもの。
2打席目:初球のストレート強振でファール、2球目は低めに大きくはずれた真っ直ぐを見逃しボール、3球目も外角のストレートを強振でファール、4球目は内角低めにはずれるスライダーに反応するもハーフスイングはセーフ。で、5球目の内角のストレートをホームラン。
私は2打席目は、初球を見た時点で「この打席は変化球主体で勝負」と即座に思ったが、むしろバッテリーは、ストレート勝負にこだわって突っ込んでいった。この打席の配球の意図は私にはちょっと分からない。ちょっと反省してもらいたいかなあ・・・。 - 悪夢の9回
まず、簡単に実況したい。長くなるので、まず9回表から。
8回裏で勝ち越しのランナーが2アウトから出て、代走・佐野が牽制悪送球の間に3塁まで進塁するものの勝ち越し打が打てず、同点で9回に。(という嫌な流れ)
オリックスは抑えのディクソンが登板。先頭の金子を高いバウンドのサードゴロに打ち取るも、サード宗がジャッグルして送球できず。サードエラー。(普通に投げていれば、ギリギリアウトのタイミングと思った。だからこそエラーになっている。)
続く木村が送りバントで1アウト2塁になるも、源田をあっさりセカンドゴロに打ち取って2アウト3塁。で、このカード絶好調の外崎に打席が回ってくる。前日から6打席連続安打をするなど、見ていて明らかに好調(どこに投げても対応されそう)。
この打席の配球は、1球目:低めに落ちるナックルカーブを空振り、2球目:ツーシームが引っかかって低めボール、3球目:低めのいいところに沈むツーシームを空振り、4球目:低めに落ちるナックルカーブをファール(普通についてきている)、5球目:低めに大きく落ちるナックルカーブを見送り。これで2ボール2ストライクの局面。最後6球目が、低めストライクゾーンギリギリくらい(若月の構えたところにドンピシャ)のナックルカーブで、これがセンター前のライナーに。
佐野が飛び込むも、ボールに触れることなく後逸し、ライトの西浦がフェンスの最深部までカバーに。中継の福田にボールが渡る。このタイミングでちょうど打者走者がサードを回ったくらい。一瞬福田の送球がワンテンポ遅れてからホームに送球するも、2バウンドになる。少し取りにくいハーフバウンドになり、若月が送球を弾いてそのままランニングホームラン。(もし捕球してタッチに行けていれば、普通にアウトだったかな?というタイミング。)
以上が9回表のプレー。
①まず、はじめの宗のエラーは仕方ない。俊足の金子だし、エラーはつきもの。
②外崎に追い込んでからナックルカーブ連投で、しかも最後はストライク気味の球(構えたところ)。私だったら、ツーシーム(内角低め)か、フォーシーム(外角)か、チェンジアップ(外角)を使うかなあ。
③佐野の後逸も仕方ない。勝ち越されたくない場面で一か八かの勝負にいくのは当然。
④その後の福田の送球が、ホームまで距離があったこともあり、2バウンドになり(肩を考えれば仕方ないが)、若月がちょっと安易に弾いてしまった。コリジョンもあるので難しいプレーではあるが、ちょっと簡単に取りにいき過ぎていたように見えた。(体勢を低くして上から捕球するのが自然かと思ったが、ミットを下向きに抑えに行っていた。)
と、全体的にイマイチなところが多い。また、源田がしっかり進塁打を打っているのもオリックスとは違うところ。2アウト2塁だったら、外野前進でセンター前ヒット(まずこれがセンターライナーになったはず)では還ってこれなかった可能性もある。 - 続いて、9回裏の攻撃。2点を追いかける攻撃だ。
西武は抑えの増田。先頭の小田がライト前ヒット。続く代打・伏見もライト線ヒット。小田は3塁に進塁するも、伏見は1塁ストップ。伏見の足(アキレス腱も)を考えるとストップで仕方ないのかもだが、ちょっとモッサリ感が。(また、2塁を狙おうという意欲が始めから無かった。)その後、伏見には代走・廣澤が出る。
盤面はノーアウト1塁3塁で、高いバウンドの進塁打が打てれば1点を返して1アウト2塁になる局面。西浦がそのまま打席に。粘りを見せるも、最後はまっすぐに空振り三振。
続く福田が詰まり気味のライト前ヒット。ライトは同点警戒の深い守備位置だったので、当然1塁ランナーの廣澤は3塁に行ったかと思いきや、2塁ストップ。その後、1アウト1塁2塁で安達が初球のストレートをファールポップフライ。続く宗も真っ直ぐ4球を捉えられず、最後は空振り三振で試合終了。
以上が9回裏のプレー。
①伏見のヒットは、ライトの木村の捕球体勢を見ても、少なくとも2塁進塁を窺って欲しかったとは感じた。
②西浦が打てないのは仕方ない。ましてや相手はクローザー。ここで代打を出せないことが問題だ。9回裏2点ビハインドで、後のことはほぼ考えないでOKな場面。その時残っていたのは、AJ、松井雅人、山足。
西浦は9番で、その後の1番福田、2番安達、3番宗、4番吉田に代打はない。5番(佐野)に打席が回ってくるのは、同点で2アウト満塁になってから。やはり、西浦に代打・山足で良かったと思う(山足ファースト、中川外野で、延長10回の守備的にもOK)。また、編成上も打てる野手が1軍に登録されていないのが問題。さらに、AJが登録されているものの、全く出場する素振りもない状況。無駄な1枠になっている。
③私が一番残念だったのは、福田のヒットで廣澤がサードに進塁しなかったこと。タイミング的に絶対に大丈夫だった。外野の守備位置が頭に入っていなかったのか。代走で出た走者がこれでは、点が入るものも入らない。
以上をまとめると、全体的に采配・編成のまずさが浮き彫りになり、また、1つ先の塁を奪うことで得点が近づくというプレーがほとんど見られない。数えていないが、オリックスは進塁打が非常に少ない。打てないチーム(選手)だからこそ、この点はこだわっていかないといけない。
ここからは手短に。
<投手>
- ヒギンス
前日はチェンジアップを集中的に打たれて負け投手になった。で、ストレート主体で行くのかと思いきや、ところどころチェンジアップにこだわる配球があった。ここも私にはよくわからなかった。
無失点で抑えたが、結局取った3アウトは全部高めの真っ直ぐ。私は前々からずっっっと言っているが、もっと高めの真っ直ぐを使って欲しい。今回のピッチングの結果を冷静に分析すれば、高めの真っ直ぐが有効なのは明らかなこと。こういう「事実」を基に進歩ができないから、弱いチームになるのだ。
<野手>
- ロドリゲス
昨日の試合感想でも述べたが、フォームの微調整を経て、いい感じになってきた。
何より良くなったと思うのが、打席でのアプローチがバタバタしなくなった。前はボール気味の球にもすぐに手を出していたが、今は初球を見逃すくらいの余裕がある。何打席目かの初球で、インハイに食い込む真っ直ぐ(ストライク)を手を出す素振りすらなく、悠々と見逃していたのを見て、「変わったな」と思った。これから、期待感を持って打席を見たい。
<明日(8/19)のゲームの展望>
- 吉田はまたショートスターターなの?
正直、ブルペンデーとかやっている余裕はあまりない。(先発が全然持たないので。)吉田に普通に先発として投げてもらえばいいと思うのだけれど。 - 4番吉田はやめませんか?
今まで指摘するのを忘れていたが、4番吉田は打席数を減らすだけの無能采配。別に3番までに十分な破壊力のある打者が並んでいるわけでもない。ちょっと前まで2番吉田だったのに、突出してOPSの高い吉田を4番に置くのはめちゃくちゃ。というか、頭が悪い。
1番福田、2番安達、3番吉田、4番T、5番ロド、6番宗 を明日から提案したい。 - AJ抹消しませんか?
1枠が無駄になっているだけだし、はっきりさせませんか?全体的に、AJに対する首脳陣の姿勢はイマイチだ。(デモ参加のために、貴重な練習試合の欠場を認めるレベルなので、言っても今更か。)
「試合感想「反省点多し」(オリックス対西武・2020年8月19日)」への9件のフィードバック