そろそろ面子が固まってきて、開幕スタメンも想像できるようになってきたが、新型コロナウイルスの影響で開幕延期になった。延期になった期間、全く試合が無いということにはならないだろう。紅白戦や他チームとの練習試合が組まれ、我々ファンはその中継を享受することができるだろう。
スコアはこちら(3月10日)
<全体>
- 若月がやはり怪我で二軍合流となった。今後は頓宮メインでオープン戦を戦っていくことになるだろう。ある意味、逆に頓宮と全投手の組合せを試すことにつながるので、そこは”不幸中の幸い”というやつだろう。
- 頓宮キャッチャーに破綻は見えない。盗塁阻止能力は低いかもしれないが、一軍捕手として失格というレベルではないように思う。
- 本来であれば、これくらいの時期から公式戦を意識したバッティングを期待したいが、開幕延期となったので、まだまだ積極的に色々試せる時期になった。この期間を、投資期間と考えて欲しいと思う。
あとは選手ごとに思った点を書いていく。
<投手>
- 山本は頓宮とのバッテリーは初だったが、悪くはなかった。ただ、カーブが少ないこと、カットボールが多いことなど、違和感はあった。どこまで本気の配球か分からないが、これからも注意深く見ていきたい。
また、スローカーブを1球、チェンジアップを1、2球投げていた。スローカーブは腕の振りが明らかに違うし、まだぎこちない雰囲気だったので公式戦では使わないだろうと思う。前回登板ではチェンジアップも正にそのような雰囲気だったのだが、今回の登板では割とちゃんと腕が振れていた。今回、この開幕延期の期間をうまく利用し、スローカーブとチェンジアップに磨きをかけ、持ち球に加わることになるかもしれない。
スローカーブは、今投げているカーブよりも10キロ程度遅いようだ。カウント球として有用になるだろう。チェンジアップは、今持っているどの球種ともタイミングが異なるので、これも強力なボールになるだろう。
私は山本はチェンジアップ覚えるべきと思っていたので(以前にどこかの記事でも書いた)、非常に良いことだと思う。
あとは、左打者に対してスライダーでバックドアを試していたり、攻めの幅を広げようという姿勢が見えた。(スライダーももっと使っていいのでは、と思う。) - 澤田は問題なし。フォークも落ちていたし、7回を投げるのでも違和感なし。前回の記事でも書いたが、個人的には、今年は澤田先発でもいい気がする。(もしブルペンが、澤田が抜けても全体的に安定しているならば。)
- 比嘉は、ボールの勢いが出てきたので安心。ただ、逆に今の状態がピークなのではという疑念も生じる。これから2登板くらい見て、問題なければ1軍だろう。
- ディクソンも、状態としては良い。ツーシームも使っていたし、全体的にまとまっている。ただ、今回のピッチングを見ても、本来は先発で行った方が・・・とやはり思う。先発・ディクソンと抑え・ディクソンで、防御率やWHIPがどれほど変わるだろうか?投球内容を見ていると、私はさして変わらないのではないかと思うのだ。。
じゃあ代わりに誰を抑えに?と聞かれると答えに窮するのだが、理想はディクソン先発だと思う。
<野手>
- ロドリゲスは、コンタクト力を十分に持った打者なのではないだろうかと予感させてくれた。真っ直ぐのタイミングで待って、甘く入ったスライダーを強振できていた。対応力はある程度ありそう。
- 一方、モヤは枠的に苦しくなる。モヤを見ていると、身長が高い(目線が高い)と、それだけボールとの距離が生まれるわけであり、確実性を持ってボールを捉えるのが難しくなる、ということを感じる。
(打者の身長としては、180cm〜190cmが理想的なのではないかと、経験的にも理論的にも思っている。経験的には、過去の大打者で2m超えの選手が思い浮かばない。小さい分には大打者はいるが、全体的にパワー不足や継続しての活躍の困難さを感じる。また理論的には、リリースポイントと同じ高さに目線があると良いのではないか、という仮説だ。もちろんこれは、リーグ内の投手の平均身長によって変わる。)
それで結局、私のモヤに対する提案としては、もっとスタンスを広げて膝を折ったら?ということに尽きる。 - AJは、真っ直ぐを弾き返せていない。体の調子も万全でないのだろう。あと1ヶ月くらい静観だ。
- 頓宮と若月の打撃を比べると、非常に大きなレベルの差を体感する。今はさすがに頓宮の打撃は絶好調なのだろうが、それでも守備面で頓宮が破綻しない限り、チームへの貢献度は頓宮の方が有意に大きくなるだろうと思う。スタメンマスクの頻度としては、週4・頓宮、週2・若月で、頓宮は適宜DHでも出場できると良いのではないかと思う。
- Tは素直に良いバッティングが出来ているのでOK。
管理人さんお疲れ様です。
頓宮の打撃は確かに楽しみがありますね!
単打だけでなく、長打の可能性もあり、若月が打線に入るのと大きな差があります…。
個人的に頓宮は打撃を活かすために転向が良いのか、打てる捕手を目指すのか、どちらが良いのかなぁといつも悩みます。
(個人的なイメージはもと中日の和田選手です。)
ただ、打てる捕手のアドバンテージは大きいので、一番チームにプラスになる手を模索してほしいと思います。
ディクソンは、球界屈指のグラウンダーなので、タイプは先発ですよね…
ただ、最近は先発ではナックルカーブばかり要求して見極められたイニングで捕まる、を繰り返してるので、
ナックルカーブで抑えきりたいなら抑えなのかなぁ、という気がします。
2013年みたいにランナーを出してもゴロを打たせて失点を防ぐ投球をすれば先発で良いと思うのですが。(WHIP1.3なのに防御率は2点代で抑えてますよね。)
なぜかツーシームを使わず単調なリードに終始してディクソンの良さが出せていない(ように素人には見える)のが気になるところです。