プロ野球改革:日程とリーグ編成の見直しについて考える(2019年8月19日)

私はプロ野球選手という職業は大変な職業だなあと思う。移動日のゲームなど、よくコンディションを保てるものだといつも感心している。私なんかは、新幹線やら飛行機なんかに乗ると、それだけで結構疲れてしまう。

ただ、私から見たら信じられないくらい屈強なプロ野球選手たちの中でも、1年間良いコンディションを保てる選手は非常に少ないと思う。(移動が少ない先発投手は楽な方か。)

そして、今よりも移動の負担を減らすことが全体的なコンディションの維持を助け、故障を防ぎ、選手寿命を伸ばすことに疑いの余地はない。

そこで、プロ野球の日程の組み方やリーグの編成について、選手の移動の負担を減らすための変更案を考えてみた。

基本的な考えは、

  • 3連戦でなく、もっと長い連戦にすれば、移動の頻度は減るはず。
  • 現行の143試合制は、ホーム/ビジターの試合数がチームによって異なるので、これも改める。(奇数なので当たり前)
  • 同じ地方のチームが同リーグに所属している方が、リーグ内での移動は少なく済むはず。

ということに尽きる。

1.こんな日程の組み方はどうか?

1-1.試合数と構成について

まず、試合数は若干減らす。

シーズン 138試合(リーグ戦120+交流戦18)

 ‐ リーグ戦 = 24試合×5チーム (現行:25試合×5チーム)
 ‐ 交流戦 = 3試合×6チーム (現行と同じ)

1-2.連戦の組み方について

リーグ戦

  • とある対戦相手とホームゲームで12試合戦うわけだが、これを3連戦+3連戦+6連戦に分解する。
  • したがって、月1くらいの頻度で6連戦@ホームがある。(逆に同様の頻度で6連戦@ビジターもある。)
  • つまり、ひと月の中で、6連戦×2、3連戦×4くらいのイメージ。
  • ゴールデンウィークやお盆休みなどの大型連休には、6連戦が被らないように配慮する。(その間、全くホームゲームが無いとかわいそうなので。)

交流戦

  • まあ現行通りでいいのでは。(個人的には、24試合が好み。18試合だと同率順位ができやすいので。)

1-3.6連戦を入れるメリットとデメリット

メリット

  • 移動の負担が減る。(というか、それが目的だった。)
  • 最大で6ゲーム差が一気に縮まるので、盛り上がる(かもしれない)。
  • 先発ローテがひととおり対戦するので、同一リーグなのに対戦していない先発投手がいる状況が発生しにくい。
  • 対戦相手のことを一週間通してゆっくり見れる。

デメリット

  • 同じ相手とばかり対戦するので、飽きやすい。(私個人は飽きないと思う。)
  • 6連戦のはじめに相手に怪我をさせると、非常に気まずい。
  • 対戦間隔が空くチームが出やすい。

1-4.6連戦導入・・・「あり」では?

メリットもデメリットもあるが、メリットの方が大きいのではないかな、と個人的に思う。

初めは少しずつかもしれないが、導入を進めていいのではないだろうか?

1-5.ちなみに:なぜ4連戦や5連戦でなく、6連戦か?

実は当初のアイディアは、すべての3連戦を4連戦すればいいのではないかというものだった。

しかし4連戦+1休だと、どうしても日程が週ごとにずれていってしまう。週末に試合をやりたいことを考えると、週(7日)単位で日程を組まないと、どうしてもどこかで不規則な日程になってしまう。ならば、いっそのこと6連戦でどうか?と思ったわけである。

ただ4連戦は検討の余地が本当に無いかと言うとそうではなく、逆の考え方をして、日程が不規則になったところに4連戦を積極的に入れれば、実現可能性は大いにあると思う。


2.本拠地が近いチームをペアにしてはどうか?

2-1.移動の負担を減らすためには、距離の近いチームがいると楽

現在の巨人とヤクルトのように、本拠地が近いチームが同一リーグだと、移動が捗るのではないだろうか。それは、ビジターでその地方に遠征してきたチームにとっても、悪い話ではないはずだ。

新リーグ案

私が考えたのは、本拠地が(比較的)近いチームを以下のようにグループにし、Aブロックから2チーム、Bブロックから2ペアを選んでリーグ(6球団)を作るというアイディアだ。

イメージとしてはこんな感じだ。

<Aブロック>
巨人、ヤクルト、ロッテ、西武

<Bブロック>
B1 DeNA、中日
B2 日ハム、楽天
B3 阪神、オリックス
B4 広島、ソフトバンク

たとえば、「ヤクルト、ロッテ、日ハム、楽天、阪神、オリックス」で1リーグになり、もう一方のリーグは、「巨人、西武、DeNA、中日、広島、ソフトバンク」となる。

・Aブロックからどの2チームを選ぶか、
・Bブロックからどの2ブロックを選ぶか、

はくじ引きとかで決めればよい。また、年ごとに組み合わせを見直すとか、そういうことも可能だ。

2-2.ペア制のメリットとデメリット

メリット

  • 全体的に移動の負担が減っている(はず)。
  • 組み合わせを定期的に変えることで、リーグをリフレッシュできる。長い目線で見て、平等。
  • その結果、どのチームも全国を回ることがある程度はできる。たとえば、札幌に住んでいる広島ファンが定期的に(3年に1回のペースで)リーグ戦を見れる。

デメリット

  • ちょっと複雑。
  • どうしても偏ってしまう。たとえば、関西在住の巨人ファンが関西で巨人戦を観戦したくても、2年に1回のペースでしか見れない。
    →ただし、交流戦を増やせば解決な気もする。
  • リーグを作るのにランダム性が高いので、「強いリーグ」と「弱いリーグ」に分かれるかもしれない。

2-3.ん、ちょっと待てよ?

こんなややこしいことをしなくても、現在のセとパで、広島とオリックスを入れ替えれば解決する??つまり、以下のリーグ構成である。

新セ:巨人、ヤクルト、DeNA、中日、阪神、オリックス
新パ:日ハム、楽天、西武、ロッテ、広島、ソフトバンク

ただ、これだと新パの方が明らかに移動が大変なので、少しバランスをとって、

新セ:巨人、楽天、DeNA、中日、阪神、オリックス
新パ:日ハム、ヤクルト、西武、ロッテ、広島、ソフトバンク

とするのはどうだろうか?色々バランスが良い気がする。


3.あとがき

というわけで、選手たちに負担が少しでもかからないプロ野球になるといいな、と思いながら書いてみた。しかし、考えてみての感想としては、そりゃあ移動が無い方がいいわけではあるが、興行面も考えなければいけないので、話はなかなか単純にはならないな、と思う。

●遠征費
あと気になったのは、1チームの年間の遠征費ってどのくらいなのだろうか?裏方も含むチームの移動と宿泊、道具等の輸送、手配にかかるコスト・・・。ざっと2.5億円くらいだろうか。(25遠征×50名×20万円)

もし3連戦+3連戦+6連戦になれば、宿泊費は変わらないが、移動費は25%抑えられるから、遠征費のうち移動費が30%を占めるとすれば、2,000万円弱も浮くことになる。これは選手1名分と言ってもいいだろう。(二軍も入れれば、もっと増える。)

距離的に近い球団をペアにすることで、全体的な移動費用も抑えられるだろうし、意外と6連戦とリーグ再編は嬉しい話なのではないだろうか。

●試合数
よく、プロ野球の球団そのものは赤字で、本社からの補填で何とかやっている。というような話を聞く。実際のところ、球団の赤字を本社から補填する時は、「宣伝広告費」に計上できるらしい。

ということは、(平均的に)プロ野球は試合が多ければ多いほど、赤字を生む、ということになるのだろうか?試合数はむしろ減らした方がいいのだろうか?そこのところは私は良くわからない。

●こうやってお金のことを考えると・・・
大体、球団の年間の収支が想像がついてくる。そう考えると、6億円×複数年の契約とか、長期の高額の複数年契約というのは恐ろしい。そんなのするべきじゃない、という気がしてくる。少なくとも、超慎重に考えるべきだろう。

●NPB全体で考えて、どのチームも1年間盛り上がるのがとても大事
どのチームも1年間ペナントレースが盛り上がり、興行として収益が上がり続けるのが大事だ。

と考えると、やはり戦力均衡は非常に重要な要素であると強く思う。去年投稿したドラフト改革案:

NPBのドラフト改革を考える:「戦力均衡」と「ウェーバー方式」について(2018年10月27日)

についても、是非読んでいただきたい。(これも実現可能性が高い改革だ。)


 

 

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