0.はじめに
一晩経った今でも、伊藤のトレードは自分の中で消化しきれていない。。。
ここまで1軍で出番が無いのならトレードしろ!というようなことをこのブログでも書いたことがあったが、いざ本当に放出されてしまうと、怒りと悲しみの波が押し寄せてくる。
年末のバラエティで「田嶋は自分がなんとかする」と言っていたのに、結局シーズンで1試合も組めなかった。また、あれだけ長年バッテリーを組んできた金子と最後に組んだのは、今シーズンの金子の初登板となったロッテ戦で、負け投手になってしまった。
本当にこんな別れ方は残念であり、一オリックスファンとして怒りを禁じ得ないものである。その根拠等をこの記事ではまとめた。
1.フロントと首脳陣を批判したい
フロントと首脳陣を批判せずにいられない。オリックスのフロント、首脳陣の頭のおかしさを何より表しているのが、DeNAラミレス監督の「ウチの捕手は今年打撃で苦戦している。(伊藤は)攻撃面で助けになってくれると思う」というコメントだ。
・・・オリックスだって捕手の打撃でとっっても困っている。上のコメントは、オリックスのフロントや首脳陣がそのまんま言って何の違和感もない。それなのにDeNAに伊藤を放出するのは、よほど伊藤と首脳陣の関係が再構築不可能になっており、現実的に1軍で起用できないということなのだろう。
しかし、伊藤のようなベストナインをとったことのある、実力のある捕手とそもそもそんな関係になってしまう首脳陣が無能の極みである。チームのタレントを活用できていないと批判されるべきであり、また反省すべきである。
2.オリックスの捕手陣の打撃成績
そもそも伊藤を2軍で干すことがおかしいわけだが、最近は捕手・伊藤の必要性がこれまで以上に高まっていた。というのも、現在1軍でスタメン捕手として出場する若月、山崎の打撃成績には目を瞑ることが決して出来ないかどころではないからだ。伊藤がいなくなった今、オリックスの捕手陣の打撃成績がどんな有様かというと、こんなことになっている。
打席数 | 打率 | 出塁率 | 長打率 | OPS | 備考 | |
若月 | 144 | .1789 | .2093 | .2114 | .4207 | 成績なおも下降中 |
山崎 | 65 | .2281 | .2667 | .2807 | .5474 | |
伏見 | 52 | .2600 | .2885 | .3200 | .6085 | 代打出場多い |
高城 | 75 | .136 | .183 | .152 | .335 |
伏見は代打出場が多く、実はスタメンマスクを被ったのは4月10日の楽天戦のみである。もっと起用すればいいのに、という至極当然の考えは置いておいて、若月と山崎と高城という「打てない捕手」を集めても何の補強にもならない。
伊藤は2017年シーズンまでの通算成績でOPS .613をマークしており、出場さえさせれば「捕手の打撃力の向上」がすぐにでも見込める。(今シーズンのこれまでの1軍での成績は16打席に立ったのみである。)また、伊藤は現在、2軍で104打席、OPS .786をマークしている。
以下は若月、山崎の打撃成績の推移のグラフである。。見るだけでため息が出るなあ。。。この捕手陣でどうやって勝てというのだ、本当に。
3.なぜ伊藤が干されたか?
2017シーズンも8月・9月あたりの終盤は伊藤がメインで出場していた。そんな流れからか、今年のオープン戦は伊藤がメインで出場しており、オープン戦125イニング中、伊藤が76イニング、若月が40イニングでマスクを被っていた。開幕してからも基本的には伊藤がスタメンマスクであった。したがって、シーズン開幕前や開幕当初は、伊藤をメインでと首脳陣は考えていたのである。
なお、オープン戦での伊藤、若月の成績の比較は以下の記事に詳しい。
→ 2018年3月26日投稿:「伊藤・若月論争」についての考察と検討(2018年オープン戦比較)
しかし、開幕してから負けが込み、4月17日の千葉での試合を最後に、とうとう再度1軍で姿を見ることはなかった。その当時の考察については、以下の記事を読まれたし。
→ 2018年4月18日投稿:伊藤光のニ軍落ち(懲罰降格)について考える
・・・しかし実際に伊藤が2018年シーズンに1軍でマスクを被ったのは、わずか49イニングに留まる。これはせいぜい5〜6試合分に過ぎない。そんなイニング数だけで実績のある伊藤を2軍で干し続けるのには、よほどの理由があったと推測されるが、短絡的な「懲罰」が理由であったとすると、首脳陣(福良監督)は人間失格であると言える。
少なくともファンには合理的な説明は成されていない。そんな監督とチームを、何も思わず応援し続けるのは、自分にはできない。だからこそ言おう。
『福良辞めてくれ!』
4.言いたいこと
ここからは簡単に箇条書きで。
- このトレード(伊藤+赤間←→白崎+高城)は、オリックスの大損だと思っている。
- 伊藤は1軍で出せば、間違いなく戦力になる。OPS .600程度が捕手として期待できる。
- そんな伊藤を放出するのだから、1軍で戦力になる選手を獲得できないと全く意味がない。
- 白崎(通算OPS .584)も高城(通算OPS .466)も1軍で必要な戦力になるのだろうか。疑問である。
- 白崎は一体どこで使えるのか。現状、サードには西野と大城がいる。
- 今年の交流戦でDeNAとあたったとき、高城のフレーミングの上手さが印象に残っている。
(記事: ゲーム感想(20180616(土) オリックス vs 横浜) なぜ負けたかを考えなくてはいけない)
- 伊藤を放出してまで獲得したのだから、高城は意地でも1軍でメインで起用してほしい。
- ドラフトで有望な捕手を獲得してほしい。
- DeNA対ヤクルトのカードはオリックスファン的にはかなり楽しめるのでは。伊藤、坂口、大引、近藤といる。すでに大活躍の選手もいるが、みんなとにかく活躍してほしい!
5.思い出
完全に蛇足だが、振り返って思い出されることを連々書きたい。中身はほとんどないので、オリックスファン以外は読み飛ばして頂いたほうがいいだろう。。
出始めの頃は強肩だったなあ。暴れん坊という感じだった。ヘルニアの時期があったが、復帰してからはもう違和感ない動きだったと記憶している。2011年は伊藤がタックルで戦線離脱してなきゃ3位になっていたな。2012年は西とのノーヒットノーランがハイライトかな。2013年は打撃キャリアハイだが、終盤の固め打ちで一気に爆上げだった。2014年シーズンは優勝できれば本当に良かっただろうなあ。。2013−2014の金子とのバッテリーは最高だった。金子のコントロールと伊藤のフレーミングによる見逃し三振の痛快さと言ったら、これはもう野球を見る醍醐味のようなものだった。
2015年からは福良監督が就任し、本来であれば正捕手としてより経験を重ね円熟味が出てくる頃なのに、むしろ干される傾向が表面化してきた。・・・いい思い出なし。サードにコンバートされたりして、またサードがうまいのだが、捕手として勝負したいと言い切る伊藤に自分は共感していた。
・・・とにかく悲しい。とりあえず、もう1回金子のツイッター見て泣いてくるとするか。
もしもルール的に可能なら、という前置きは付きますが、ベイスターズとトレードするんなら監督とヘッドコーチまとめてトレードして欲しいくらいですよね。
コメントありがとうございます。本当にそうですねぇ(伊藤からしたら最悪でしょうけど・・・)。
オリックスの監督がラミレスという世界があったら、一体どうなっているでしょうね。
ベイファンです。トレードの前から伊藤捕手の動向は気にしてました。
あれだけ実績のある捕手が何故使われないのか不思議に思ってました。
その伊藤捕手がウチの選手になるのは驚愕でした。おっしゃる通り
戸柱、嶺井を遥かに凌駕する活躍をしてくれてます。本当に来てくれて
感謝しかありません。貴殿の分も応援させていただきます。願わくば
高城も応援してやって下さい。ある程度犠牲を払って使っていた経緯
もあるので出るときは少々感傷に浸りました。白崎はう~んですが。
白崎、高城ともに活躍して貴殿の溜飲が少しでも下がる事切に願います。
コメントありがとうございます。暖かいコメントに、思わずしんみりしました。
ラミレス監督も伊藤をメインで起用し続けていて、嬉しい限りです。
高城は早く一軍で見たいのですが、オリックスというチームは若月と山崎の2名体制で乗り切ることになってしまったようです。
白崎は代打でたまに出てきますが、今のところ期待値通り、という感じです。
あと、記事では触れ忘れてしまったのですが、赤間も面白いと思います!
基本はスライダーピッチャーですが、チェンジアップの方が個人的には印象的です。
伊藤はリードの面で評価されてないですね。若月に負けるぐらいやしDeNAでも嶺井に負けて正捕手の座は掴めないと思います。
コメントありがとうございます。自分も、たしか阪神のロサリオに2打席連続ホームランを伊藤のリードで打たれたときに、「何このリード」と思いました。リードこそ、精神的な在り方や勉強で向上する部分だと思うので頑張って欲しいと思っています。(また、ロサリオにインコースの配球でホームランを打たれたときに、かつて西武にいたブラウンに、岸田のインハイの真っ直ぐをホームランを打たれたリードを思い出しました。)
とても面白かったです。
伊藤はよく打つ打者という印象と、マウンドで笑顔を浮かべながら投手と戦略を練ってた印象がありとても悪い捕手とは思えませんでしたが。何より経験があるこの捕手を高城白崎で出すとか考えられません。横浜戦よく観るので彼らがどの程度の選手かわかってるつもりです。
今、横浜でも苦悩が続いてますが高田GMが獲得する選手はだいたい活躍してます。つまりは良い選手なのです。(中川除く)
コメントありがとうございます。面白いと言ってもらえて、本当に嬉しいです。
私にとって悪夢以外の何物でもないトレードから、もう1ヶ月以上経ちましたが、考えれば考えるほど納得がいきません。昨日まで、白崎に(比較的)長打が出ていたこと、高城が来てから2軍が好調なように見えることに、少しは救われていました。しかし、白崎がちょうど本日2軍に落とされ、「何のためのトレードだったの?」という怒りを感じています。(補足すると、西野という三塁手が怪我で離脱している状況です。)白崎は完全に期待値通りの活躍でしたので、余計に意味が分かりません。フロントや首脳陣の、長期的視野の欠落に呆れています。
ちなみに、白崎は明日8月20日が28歳の誕生日だったようです。可哀想でしょうがないです。
伊藤のことに話を戻すと、私も最近は数字しか追っていませんが、辛い時間が続いているようですね。フェアな競争の結果、出番が増えることを応援したいです。高田GMのお眼鏡を信じたいと思います!(中川除く、には思わず笑ってしまいました。)
巨人戦でスタメンマスク、、井納と東で完封しましたね。期待高まります。がんばれ光!
コメントありがとうございます。
そろそろピッチャーのことを把握できたでしょうし、ここから一気に勝ちまくってほしいですね!(余談ですが、昨日くらいにDeNAが2位になる夢を見ました。)
私はホークスファンですが、対広島戦で、ムムッ?光じゃない?いつのまにベイスターズいつのまにトレード⁉ 優秀な人材だけにPリーグから去ったのは残念だけど、どこのチームにもフロントの問題があるんだと、ガンバれ伊藤光ガンバれオリックス
何なのオリックスは?昨日の試合は若月で負けた…。守備ダメ、打撃はもっとダメ。変わるべきはフロント、首脳陣だよね
何なの?状態がもう5年くらい続いていますよね。。仰ることは本当にその通りだと思います。フロント、首脳陣こそ有能以外要らんですよね。
昔の記事にすみません。伊藤光の復帰でベイスターズは今年の最悪の状態から抜け出す兆しが見えました。
伊藤は結局ラミレス政権でも一時期干されてしまいました。
扱いが難しい部分があるのは間違いないと思うのですが、そこを上手くコントロールするのが首脳陣の腕の見せ所であり勝てもしないくせに私情で優秀な選手のチャンスを奪うのは本当に無能の極みだと思います。
伊藤はセリーグならops7をコンスタントに出せる選手です。オリックスにとっては全く得がないトレードだったので申し訳ない気持ちですが純粋に感謝しています。
三浦監督とは相性が良さそうなので、長く活躍する姿オリックスファンの方にも見せられればと思います。
ベイファンさん、コメントありがとうございます。
本当におっしゃる通りで、能力があってそれぞれ個性のある選手の集まりをどう起用していくかが首脳陣の一番の仕事だと思います。
トレードそのものは記事にも書いたとおりで、当時も今でも残念に思いますが、伊藤がDeNAで活躍しているのを見るたびに「良かった」と思います。
あのままオリックスにいても、一向に干されるだけだったでしょうからね・・・。
伊藤がオリックスで出始めの頃、「これで捕手は10年は優に安泰」と思っていたのに、おかしな人間が絡むと、良く分からない結果になるものですね。
交流戦ではオリックスの宮城から15球でしたっけ?粘っての四球もありましたし、配球もしっかりインコースを抉っていて、対戦していて嫌でした。
DeNAで長く長く活躍しているところを、交流戦の度に見れたら嬉しいです。