野球の「監督」という制度の問題点と改善案

◆応援は何のためにするのか


熱心なファンが外野チケットを買ってやることと言えば、応援歌を歌って、タオルを振って、振り付けをやって、結果に対して一喜一憂する。打っても打たなくても、抑えても抑えなくても変わらず応援をする。

個人的には、「そんなんで楽しいか?納得行くか?」と思ってしまう。(外野席で必死に応援をする方々には本当に申し訳ないが、自分はそういうふうに思ってしまう。)自分は、本当にチームに勝ってほしいと考えた時に、思っている改善案やアイディアをストレートにぶつけたい、と思ってしまうのだ。(だからこそ、このブログをやっている。)

例えば、自動アウトと化している選手に対してブーイングをしたり、監督の名前がコールされたらブーイングしたり、球場の中で意思表示をしてもいいではないか。もっとそれぞれの場面、一球一球に対して反応を示し、自分の考えを伝えてもいいではないか。ただし、それは非常に限定的な意思表示であり、「好きか嫌いか」という程度の意思表示にとどまり誤解の可能性を孕む。またそもそも、球場に行かないとできないことである。

 

◆ファンの権利と抗議


そもそも、ファンというのは株主のような存在ではないか?ファンがいなかったら、入場料もファンクラブ会員料もグッズ売り上げもなく、商売が成り立たない。そのファンは何を見たいかというと、狭く言えば特に応援している選手の活躍、大きく見ればチームの勝利だ。

球団には、ファンを満足させようとする義務があるはずだ。全てファンの意見で采配を決めろ、と言うつもりは毛頭ないが、あまりにファンの声が反映されない(あるいは、ファンの声に耳を傾けない姿勢を持つ)ことは問題だろう。

ここで思うことは、現状、ファンが意思表示をする場がどこにもないという事だ。

「本日の采配に対する意見はコチラ ↓」 

なんていうバナーを見たことがある人はいるだろうか??仮にどれだけ意味の分からない采配を続けたところで、ファンはどこかのネットの掲示板やこのブログのような場所に思いを書き連ねるしかできない。

何が言いたいかというと、現状はファンが監督の暴走を止めることができる仕組みがどこにも無い。暴走(無能)に対して抗議するためには、球場に行かない、ファンクラブを退会する、スカパーを解約する、という実力行使(ボイコット)しか手段が無いのである。

(その昔、選手やフロントを批判する横断幕を掲げるなどやりたい放題の応援団があったが、そのやり方が批判されて雲散霧消してしまったなぁ。批判する以上は、その方法やマナーを熟考してからではないといけないのは当たり前のことだ。)

というわけで、ファンとしては、監督に伝わるような議論の場所がどこにもないのだから、おかしな采配を繰り返している(と思われる)監督に対して、短く「辞めろ!」と叫ぶしかやりようがないのだ。「▲▲だから、○○をやめてくれ。データはこの通りで〜〜〜。」などと長々と議論する機会はどこにもないのだ。

 

◆監督という人種


ここまで、監督が悪者というか頭の悪い人であるかのような論調で文章を書いてきたが、監督というのはそもそも、

「応援してくれるファンがいる!お金を払ってくれるファンがいる!そのファンのために勝利しなきゃ!よし、勝つために自分の思うようにやるわ!結果が出なかったらゴメンな!でも応援は続けてな!」

という人種なのだ。これを批判するつもりは全く無い。それはそれでいいではないか。与えられた手駒の中で、最善を尽くすことに集中できていればそれは立派なことだ。

良くないのは、監督が自分の打っている手が良いのか悪いのか分からなくなってしまうことや、無能であり続けることだ。チームを優勝させて監督を勇退した人のインタビューを聞くと、「ストレスが溜まる」とか「毎日苦しい」とか「白髪が増えた」とか「痩せた」というワードを必ずと言っていいほど耳にする。全て内輪で決断をし、全責任を追うのだから、それは辛いはずだ。(そう考えると高額な年俸にも納得がいく。)

もし、周り(ファン、フロント、選手)の意見を聞きながら采配を振るうことができれば、監督だけの責任では無くなるので、監督の気は楽にならないだろうか。また、周りも納得できないだろうか。

例えば、あまりに消極的にバントばかりする監督がいたとして、ファンが「エンドランとかヒッティングをしろ!」と文句を言ったとする。こういう状況があれば、監督も思い切ったサインを出しやすくならないか。それで仮に失敗したところで「エンドランと言ったのは、あなた達ファンでしょ?」と言えるからだ。

 

◆監督の暴走を止めるために


監督の暴走の何がマズイかというと、周りの意見を取り入れられないまま、非効率的な采配、起用を行う監督を止める人間がいないという状況に陥ることだと上で述べた。

また、短期的視点を持った監督に迎合し、その場その場のチームづくりをしてしまうフロントも改められるべきものである。監督はチームのトップだが、特別偉いという認識は改めなければいけない。

と考えると、フロントさえしっかりしていれば長期間低迷し続けるチームにはならないのだが、実際に何シーズンも続けて低迷するチームというものを見てみると、フロントが無為無策に手を打っているだけなのだ。

つまり、監督・フロント双方に対して客観的な指摘をすることのできるファンの存在とその場が重要である。ファンほど熱心に野球を見ている人間はいないし、そもそもファンこそが経営の源に他ならないからである。

 

◆ファンの声を取り入れるために


例えば、チームにファン代表のオブザーバーが数名いても良いではないか。年収500万円くらいで、采配や起用や編成をチェックする、という内容で雇ってはどうか。あくまで「ファン」なので、感情的になってもいい。そんな人達が3,4人いるだけで、采配や編成に対するチェック機能は大きく果たせるだろう。コストは人件費2,000万円だけで済むのではないかと思うし、自宅勤務させても特に問題にはならないだろう。

オブザーバーには例えば、以下のような決定について意見をする権利が与えられてはどうだろうか。

・人事
・トレード
・ドラフト指名候補
・選手起用とその方針
・長期的視点でのチーム編成

ただし、特定の選手を贔屓するようなファンはいてはならないし、どのようにオブザーバを決めるかも非常に重要になる。

素朴に思うのが、球団OBをオブザーバーにすればいいのではという考えだが、依怙贔屓があったり、出身校が同じなどの縁のある選手を特別扱いする可能性があるので、これは却下する必要がある。(例えば、自分の出身大学の選手をドラフトで指名しようとしてしまうだろう。)

内部のオブザーバーではなく、コンサルタント(外部委託)という手もあるだろうと思うが、日本のプロ野球界にはそういう仕組みは良しとする風土はないだろうと思う。勝負事だし、内部に情報を留める必要もある。

 

◆提案したいこと


・フロント
・チームのキャプテン(投手・野手)
・ファン代表オブザーバー

定期的にミーティング(月に2回など)を行い、それぞれが思っている意見をぶつけ合う場を作ることを提案したい。大事なのは、監督抜きでミーティングを行い、率直な意見をぶつけることである。その結果を、フロントが監督にフィードバックすることで、監督の暴走を防げるのではないか。(場合によっては、誰が言ったのか分からないように匿名にする。)

また、このミーティングのいいところは、後々指導者になる選手に、考える・討論するという場を与え、経験を積ますことが出来るということだ。

 

◆提案したいこと2


チームには、ファンの要望にある程度応える必要があるという論を、先に繰り広げた。この視点で考えれば、監督をファンの中から選ぼうとは思わないか。あるいは、ファンが監督を選ぶ仕組みが必要ではないか。(立候補者の中から投票方式。)

例えば自分だったら、福良監督の十分の一の年俸でもオリックスの監督をやりたいと思っているのだが、何の声もかからないなあ。。

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