昨日の試合(2018年6月2日 オリックス対巨人@京セラドーム)は久しぶりにゆっくりじっくり見ることができた。12回サヨナラ勝ちという幸運だったが(伏見様様!)、いくつか思ったことがあるので、この記事で指摘したい。
まず、試合のスコアシートは以下の通りである。(本ブログ独自スコアシート)
◆1.打線の組み方がおかしい
スタメンをまず眺めると、以下のような低OPS打者が続く並びである。。(OPSは試合終了後の数字)
- 安達 OPS .623
- 山足 OPS .513
- 西村 OPS .661
- 吉田 OPS .846
- 小谷野 OPS .607
- ロメロ OPS .632
- T-岡田 OPS .739
- 大城 OPS .598
- 若月 OPS .574
改めて眺めてみると、身の毛がよだつくらいの酷い打線だ。よくこんな打線で勝てたものだとつくづく投手陣のおかげだと実感する。
こんな酷い打線を組む福良監督は「得点拒否型」の監督であると断罪したい。流石にこの打線は、いくら田口(左投手)相手に右打者を並べたいからといえ、おかしい。(ちなみに、田口は対左打者の方がはるかに被打率が悪い; 対右打者被打率.302、対左打者被打率 .378)
これがベストの布陣であるならば何も言いようがないのだが、どう考えても違うので、以下の点を連々指摘したい。それにしても、監督がリーズナブルな思考をしない人なので、いつもブログでの指摘が捗るなあ(白目)。
- 安達は、ショートとしてチームぶっちぎりの1番手である。OPSは低いが、起用せざるを得ない。
- 山足はスタメンで起用すべきではない。このOPSでは、どう考えても打席を多く与えるべきではないし、ましてや2番で起用するのはおかしい。代走からの打席であれば、出塁率のまともさ(.313)を買って、打席に立たせてもいいかな、というレベルの成績だ。守備を考えても、福田セカンド(OPS .635)の方がはるかに良い。
- 小谷野とロメロは流石に調整させるべき。なかなか四球も選べない選手なので、感覚的には4打数1安打(単打)が期待値だが、これはOPSでいうと、 .500にしかならない。現在は、このOPS .500に近づくようにして、成績がひたすら下降している。マレーロの方が遥かに打撃成績が良い(OPS .725)ので、今すぐ一軍にあげるべきだ。
- T-岡田は、小谷野やロメロよりはるかに期待できる。数字上もそうだ。吉田とTは並べた方が、得点効率が良いと思う。現状は、吉田とTを四球ありきで勝負していれば、大した火傷を負わないで済んでしまう。
- 大城は低OPSかつ早打ちという、打撃の貢献度が低い選手だ。攻撃力で言えば、西野の方が一回り高い(OPS .668)。
- 捕手は若月でも低OPSなのに、山崎になるとOPS .513という恐ろしい数字になる。伊藤をスタメンで打席に立たせれば、二軍の成績(OPS .765)を考えても、もっと攻撃力の高い打線を組めると思うのだがなあ。
先日の記事:澤田圭佑の登録抹消(6月1日)からオリックス中継ぎ陣に対する酷使を考えるでも触れたが、先発が長いイニングを投げられず、中継ぎ陣に負担がかかっている状況だ。この原因がどこにあるかと言うと、打線の得点能力が低いことが一番だ。
◆2.自分だったらこうする
自分だったら以下のような打線を基本とし、得点能力の向上を図る。
- 小田 OPS 1.004 センター ←ここまで29打席
- 吉田 OPS .846 ライト
- T-岡田 OPS .739 レフト
- マレーロ OPS .725 ファースト
- ロメロ OPS .632 DH
- 西野 OPS .669 サード
- 福田 OPS .635 セカンド
- 安達 OPS .623 ショート
- 伊藤 OPS .133 キャッチャー ←ここまで16打席
ロメロはDHで休ませながら起用すれば、復調する可能性があると見た。他のDHの起用候補としては、中島や西村もあり得ると思う。特に西村のバッティングは面白そうだと思うので、打撃に専念させたときにどういう成績を残すのか見てみたい。その場合、ロメロは登録抹消で調整に専念させてもいいかもしれない。
また、小谷野はしばらく代打専念で感覚を取り戻してほしい。
◆3.気になったこと
最近不思議だったのが、なぜ宮崎が二軍に落ちたのだろうか(6月1日抹消)ということだ。好調打撃モードで良い起爆剤になっていた(OPS .888)のに、なぜ自ら手放してしまうのか。。怪我だったのだろうか、と思ったら早速6月3日の二軍公式戦に出ているし。。。やはり福良監督は「得点拒否型」だ。
・・・とかいう記事を午前中に書いていたら、マレーロ一軍昇格キタああああぁ!
「福良監督の組む打線は「得点拒否型」である(2018年6月3日)」への7件のフィードバック