我がオリックスは、交流戦までのパ・リーグとの戦いを終えて、48試合中23勝24敗1分という、これ以上にない無難な数字を残して交流戦に突入する。
もちろん、最下位である楽天に負け越しているなど、不満に思う点は多々あるが、全試合数のほぼ3分の1を終えて五分の星というのは、残りの3分の2をいかに体制を整え直して挽回できるか、という点で期待は持てる状況だ。
野手陣に不調な選手が多い中、ここまで勝てているのは中継ぎ・抑えの好調によるものが大きい。この中継ぎ陣が機能し続ければ、おそらく調子はそこまで落ちないものと思われる。また、先発陣も文句を言えないレベルで十分にやっている。
増井を筆頭に、吉田、黒木、山本、澤田、近藤と一線級のブルペン陣が並んでいるため、終盤に逆転されることなどなく、安定した戦いができた。しかしながら一方で、打線が打てない展開になると勝ちパターンの中継ぎを投入するわけにもいかず、ズルズルと点差を広げられていき、自慢の中継ぎ陣を披露するまでもなく敗戦というパターンも多い。
今後の戦いの上で、①中継ぎ陣の酷使を防げるか、②野手陣が復調するか、という2点が大きなキーポイントになる。
①中継ぎ陣の酷使を防げるか
以前の記事:オリックス中継ぎ投手陣の酷使を考える(2018年5月19日) 〜吉田、黒木、山本、近藤が危ない〜でも触れたが、現状、全体的に中継ぎ陣は酷使されている。交流戦もかつてのようなスカスカ日程ではないし、ある程度、先発を引っ張ることを意識したほうが良いだろう。
案1:中継ぎ陣は8名体制(増井、吉田、黒木、山本、澤田、近藤、海田、岸田or比嘉)にしたらどうかと思う。ビハインド時に投げる投手(海田、岸田or比嘉)を2名確保することで、勝ちパターンを酷使することなく、接戦の試合でふんだんに投入することができる。
案2:とにかく野手陣が打って、楽な試合展開を多くしないと、どうしても中継ぎ陣は辛い。打てる選手をとにかく起用すべし。
②野手陣が復調するか
復調云々を考えるよりも、まずはじめに、低OPS(不調)の選手を使わないように起用・采配することが、言うまでもなく重要である。
以下の起用は、見限りの遅さや起用の悪さを批判されるべきである。おそらくこの4人(+捕手)がスタメンに同時に並んだ試合も相当数あると思うが、そんな中で5割近く勝てているのは、本当に投手陣の力が大きい。
- 小谷野 175打席 OPS .606
- 宗 168打席 OPS .578
- ロメロ 191打席 OPS .659
- 安達 177打席 OPS .597
一方で、上記4名の起用について、あまり大きな批判の声は聞こえてこないようにも思う。代わりが見当たらない、というのが大きな理由になるだろうか。しかし、その考えについては私は反論したいと思っている。
- 小谷野 → 中島、西野と併用できれば、相性や疲労を考えて効率良く起用できた。
中島を44打席しか与えず二軍に落とした。また、西野も5月15日に昇格したものの、ここまで36打席のみ。要は、小谷野にのみ偏重して打席を与えるのはおかしくないか。小谷野は4月までは四球をよく選び打撃も好調で起用もうなずけたが、5月に入ってからサッパリではないか。
それなのに逆に中島に打席を与えるどころか二軍に落とし、西野をサードで起用したと思ったら、マレーロを二軍に落として、小谷野を1塁で起用する。このチームは小谷野がいないと成り立たないチームではない。また、小谷野をクリーンアップで起用するのはおかしい。 - 宗 → 宗の何が良くて、168打席も与えたのか。怪我していなかったらまだ一軍にいたのか。
武田、駿太と、センターを守れる(しかも宗より高いクオリティで)選手はいる。それなのに、超低OPSの宗を上位打線で起用し続けたのは、思考停止としか言えない。少なくとも他の選手にもチャンスを与えないと、不公平極まりない。 - ロメロ → 復調を待つしか無いが、DHでの出場や休みを与えても良かった。
タイミングのとり方がおかしい状態。この点が元に戻るまで、復調は期待できない。休み休み起用しても良いのではないか。 - 安達 → 守備を考えると、安達がショートのレギュラーになるのは当然。しかし、福田との併用はできなかったのか?
安達は体調のことを一番に考えたうえで起用しないといけない選手。たまには福田をショートスタメンで起用し、休みを与えても良いのではないか。福田にチャンスを与えられることにもなる。
復調を期待する選手
- マレーロ → 本来の状態ではない。二軍でのリフレッシュがいい方向に働くことを望む。
- 伊藤 → 復調と言うか、いつまでも不当に二軍に閉じ込めないで、出番を与えるべきである。山崎がろくに先発投手をリードできていない現状、山崎と入れ替えるべきである。金子と山岡と田嶋は、伊藤と組みたいと要求する権利があると思う。というか、伊藤の打席数は今シーズンわずか16打席である。。不当に出番を与えないとはこのことである。伊藤が一軍に登録されるまで、自分は神に誓って球場に行きません。
- Tー岡田 → まだ本調子ではない。脇腹の状態も心配なので、DHでの起用を増やしてあげた上で、長い目で本調子になることを期待したい。
- 吉田 → 暖かくなってスイングに本来の勢いが出てきた。心配いらないが、吉田も体調のことを一番に考えなくてはいけない。DHでの起用や代走・守備固めでの交代を常に念頭に置くべきだ。
「交流戦前までの戦いを振り返って(2018年5月27日)」への21件のフィードバック