初オープン戦にしてはまぁまぁでは。
ニッカンスコア https://www.nikkansports.com/baseball/professional/score/2018/pg2018030304.html
西
- 落ちる球を使っていなかったにも関わらず、余力を残しながら抑えていた。コントロールが良かったことが一番の大きな要因だと思うが、加えて、カーブとツーシームが効果的だったことも大きな前向きな要素だ。
- カーブは平均球速は115キロくらいで、去年より10キロ弱速い。その分スライダーと似たような雰囲気で来るボールになっており、見切りにくくなっている。ツーシームは、ストライクゾーンの中で勝負しなければいけないときに、甘めのところに投げてゴロを打たせるという使い方をしていた。シーズンでもツーシームを上手く使えれば、球数を抑えながらの投球ができるだろう。
- 一方、ストレートの球速は去年より落ちているようだ。まだ球速を気にするような時期ではないが、シーズンでも実際に球速が落ちても個人的には全く気にならないか、むしろ良いことだと思っている。西はまっすぐの力やスピードで抑える投手では無く、変化球とのコンビネーションとコースの出し入れで勝負する投手なので、2年前や去年のようなストレートは速いがコントロールがばらつく状態より、ストレートの球速が出なくてもコーナーにビシビシ決まる方(3年前の2015シーズンのように)が絶対に抑える確率が高い。
山岡
- 試しながらのピッチングだったと思う。何故かと言うと、真っ直ぐが少なく変化球を多投していたので、まだ変化球を調整したいような段階にあるのだろう。ただ、まっすぐはキャンプ中の紅白戦でもほとんど打者に捉えられていたので非常に心配ではあるが、内と外をちゃんと使い分けられれば心配せずとも抑えてくれるだろう。以下は今日のピッチングを見ての所感。
- 縦のカットボール?がめちゃくちゃ有効。
- 右バッターのインコースに投げる大きいスライダーも、概ね投げきれていたが、桑原に2ベースに捉えられたのは真ん中やや外角寄りに行ってしまった。
- チェンジアップは低めに集まっていたが、逆にほとんど低すぎた。ストライクゾーン低めいっぱいに収まるようなところに決まると一番効果的なので、今日のチェンジアップは見ていてもどかしいような気持ちになった。
その他投手
- K-鈴木は、まっすぐは150以上出てた球もあったが、空振りをほとんど取れてなかったし、全体的に捉えられてたかなあ。特に長打になるようなあたりが多く・・・。フォームも上半身に頼る感じが強いし、全体的に二軍で磨きをかけたほうが良いと思う。
- 岸田は、まっすぐで押すピッチングは厳しいのかなあ。まっすぐが来ないから、チェンジアップも生きない。スライダーは良かったので、シーズンまでにまっすぐの強さが出てくるといいんだけど・・・。応援してます。
- 増井は初実戦にしてはまとまっていた。高めのまっすぐを使っていかないと、抑えられないと思うので、なかなか高めのまっすぐを使わないオリックス捕手陣とは相性が悪いと思うが、果たしてどうなるか。スライダーをもっと使っていかないと、年間通して安定してセーブを上げられないだろう。
宗
- 打つ方は、文句なしに良し。ホームランにした球は決して甘いボールではなく、インコースの厳しめだったと思う。低めの球(まっすぐ)を我慢してのフォアボールもあったし、あとの2打席も良いアプローチができた打席だった。4打席中3回出塁は非常にポジティブな結果。1番を打ってくれると、長年の悩み(のひとつ)が埋まるなぁ・・・!
- 走る方は、盗塁も1つ失敗したが1つ成功。セカンドゴロと内野安打で一塁到達タイムを2回測れたのだが、ざっと測った感じ、4.00±0.05秒くらいが宗の一塁到達タイムなのかと思う。スイングがしっかり振り切るタイプなので、走り出しは決して早い方ではないだろうと思うのだが、それにもかかわらずこの一塁到達タイムはかなり好印象。盗塁もスタート、スライディングを磨けばかなり出来るようになるのではないだろうか。
- 守備は、うーん、という感じ。センターはライナーが難しいよねえ・・・と思うが、間違えて前に出てしまったり、ボールを追いかけるラインが手前だったり、全体的に不慣れな印象。シーズンが始まるまでに慣れてくれればいいのだけれど・・・。
吉田、ロメロ、マレーロ
- やっぱりこの3人(とT)で点を取っていくというのが基本的なスタイルになる。今日は全体で5安打しか打てず、控えの層や脇役の打撃はやはり一線級のバッティングのレベルには到底至らない。
- 吉田はミスショットがまだ多いが、スイングは問題ないし、タイミングも合っているので悪くはない。ロメロもぼちぼちでまだ本来の状態ではないが、マレーロは今すぐ開幕でも困らないだろうな。
小谷野
- 初実戦だっけ?打てる気配を感じないかも。
中島
- もっと振れるはずなので、仕上げてもらいたい。
大城
- 四球を一つ選んだのは良かったが、それ以外は盗塁を決めたところくらいしかいいところが無かったなあ。力のあるまっすぐに負けてるというか、力負けしている雰囲気。
- 福田をセカンドでスタメンで4打席立たせたらどうなるか・・・という気持ちになった。
武田
- ちょっとタイミングが合っていないような。少しスイングが大きいのかなぁ。
- 守備はやっぱり良いなあ。
安達
- 二番を打てる打撃ではないな。8、9番あたりで気楽に打てるといいのだけれど。
若月
- 打席の度にフォームが変わるスタイルは逆にすごいと思う。
- リードについては、ピッチャーがオープン戦で試していることもあると思うので、論じない。
- 若月から一塁ランナーへの牽制プレーがあった(2回嶺井の打席)が、投球前に一塁をじっと見て一塁に向かってジェスチャーをしていた・・・。こんなあからさまなサインでランナーがアウトになる訳がないし、ちょっと見直しが必要だろう。ちゃんと一塁を守る選手と打合せと意思疎通ができているのだろうか・・・とバッテリーコーチに言いたい。
伊藤
- 岸田のリードは苦労しただろうなあ。
- 増井のときは高めのまっすぐを上手く使ってほしいなあ。
福田、山足
- それぞれ1打席のみ。福田は持ち味の出た四球だったが、山足は内容悪くインコースに詰まらされてしまったかな。ただ、山足はセカンドで良い守備が有った。
根本
- 捉え方は悪くないが、うーん。
盗塁について
- 初回に安達・ロメロでダブルスチールを決めるなど、効果的な盗塁が見られた一方で、盗塁死も宗、小田が1回ずつあり、27アウトのうち2アウトも献上したことになる。もっと確率の高いときを狙って走りませんか。変化球の来そうなタイミングとか。
- あるいは、「ここで盗塁を決めないとキツイ」というときの、完全な博打としての盗塁が必要な場面なら割り切れる。(最終回の小田の場面も、1アウトで上位打線に回っていくところだし、博打は打たなくても良かった。)
- 3点リード時に、警戒されている中わざわざ盗塁を試みても、無駄にアウトを与えて流れを手放すだけではないか。無理する必要のないときほど、可能性(確率)を大事にして欲しい。
DeNAについて
- ソトは良い打者だと思うが、高めの速い球と動く球にどう対応するかが気になった。
- 打線に、四球を選ぶタイプがあまりいない感じなのかな。ファウルで粘られたりすることも少なく、少し気になった。
- 東はやはり良い。新人王の最有力候補だな。2桁勝っても驚かない。
- まさかシーズンも大和2番で行くのかな。
「オリックス オープン戦 vs DeNA(2018年3月3日(土)@大阪)」への18件のフィードバック