久々の投稿だが、そろそろキャンプインも近いし、ここ最近のオリックス関連のことについて思ったことをまとめておこうと思う。
1.FA
森がFAで来てくれたのは、本当に心から嬉しかった。何度見ても、入団会見の動画などはニヤニヤを止めずに見ることは不可能だ。日本トップクラスの捕手で、しかも2023年8月に28歳になるという若さで、今後当面の活躍が大いに期待できる。これ以上になく大きな補強だ。
ただ、森が捕手として出場するのは全試合の半分程度で、残りはDHが良いだろうとずっと考えている。
私の考えは、とにかく森には良い状態でシーズン全体を戦ってもらう必要があるので、若月という十分に素晴らしい捕手がいることも考えれば、捕手としての出場は半分くらいで十分というものだ。
また、森がルーキーの時のバッティングがいまだに忘れられない。確かDHとしての出場が多かったと思うが、その打席内容といい威圧感といい、全てが衝撃的だった。高卒ルーキーが90打席に立ってOPS .945を残すなど、想像を遥かに超えている。
首位打者を取った年(2019年)なども非常に脅威を感じるバッティングであったが、ルーキーの頃の衝撃を超える印象は受けなかった。ルーキーの頃はインコースの厳しいところに投げてもライトポール際にはじき返されるわで、どこに投げたら良いのかと感じることが多かった。
そういうことを考えて、半分程度はDHで出場してもらい、打撃面でそのポテンシャルを常に発揮してもらいたいと思う。
また、同じくFAで獲得を目指していた近藤は、ソフトバンクと競った結果、残念ながら獲得はならなかった。ただ、それは全く問題ないと思う。報道によると、ソフトバンクは近藤に1年あたり6億円とか7億円の年俸の契約で、年数も7年などと言われている。そもそも年俸価値として、市場バランスを超えていると思われ、そのような年俸でオリックスに仮に来ていたら、契約年数を考えてもチーム編成に支障を来すことになっていただろう。(ちなみに、近藤は2023年に30歳になる。)
育成と補強をバランスよく行っていくのがチームとしての理想である中で、妥当な範囲の条件で近藤を獲得できなかったのであれば、別にそれだけのことだ。
また、ソフトバンクという選手層が厚いチームへの移籍ということも、パリーグの他球団への移籍に比べれば相対的な戦力差という点では悪くないことだ。
2.外国人
本日時点で契約情報がリリースされてはいないが、以下、非常に楽しみな名前が並ぶ。
シュウィンデル、コットン、ゴンザレス、ニックス、セデーニョ
まず、シュウィンデルは腰の状態が懸念されてはいるが、本来の打撃ができれば十分にクリーンアップを打てる実力がある。また、動画を見た限りファースト守備もうまい。
コットンは勝ちパターンとして十分に期待できる投手。ブルペンはいくら良い投手がいても良いし、負担を分散する意味でも外国人投手の補強は非常に大きい。ワゲスパックとコットンでブルペンを回してくれたら。
ゴンザレスはメジャーではユーティリティの野手だったが、オリックスでどういう起用法になるかが楽しみだ。同様にユーティリティというよりは、ある程度はポジションを絞って本人がやりたい打撃スタイルを実現させてあげたいところだ。
ニックスは情報が少ないが、キャンプでの投球などをよく見てみたい。
セデーニョも将来性良しということで、支配下登録人数的にすぐ支配下契約になるような予感がするが、まずは2軍で大きく見てみたい。
3.吉田ポスティング
吉田のポスティングの結果は、正直に言って想像以上だった。契約金額が(またオリックスへの譲渡金も)想像の2,3倍程度であった。
来年からオリックスの試合で吉田を見れないのは残念といえば残念だ。私ももうかなり長いことオリックスを追っているが、様々な意味で吉田以上の選手はなかなかいない。まず、実力的に超一流だ。吉田でダメならしょうがないと、どれだけ思っていたことか。また、ファンを意識した振る舞いや言動が、メディア経由だけでなく、実際に球場でもよく感じられた。それらを考えたとき、プロ野球選手として吉田以上の存在というのは私にとってはイチローくらいしか思いつかない。そんな吉田が見れなくなるのはやはり残念だが、それでも、メジャーでの吉田を見るのが本当に楽しみでしょうがない。
1番起用なども噂されているが、メジャーの投手に対応するためにどのようにフォームをアジャストしていくのか、どういうスタイルのバッティングになるか、今から楽しみだ。ここ数年、イチローも引退してメジャーの試合はほとんど見ていなかったが、レッドソックスの試合はそれなりに追うだろうと思う。
4.WBC
どうやら、山本、宮城、宇田川がオリックスからは出場するようだ。
私はWBCの勝ち負けはどうでもいいと思っている。(オリンピックも別にどうでもよかった。)
とにかく、選手たちには無理をせずに、無理なくできる範囲のことをやってもらいたい。例えば、国際球に無理に馴染もうとするのではなく、自分の本来のものは絶対に崩さずにその中でピッチングをしてもらいたい。
あとは、森がWBCに参加しないというのは、大賛成。そもそもWBCには、それまでのパフォーマンスが評価されて選出されるものであるが、WBCに参加することで将来的にパフォーマンスに影響が出るようであれば辞退するのが当然で、そうでなければただの本末転倒だ。
5.今シーズンの展望
まずは、吉田がいなくなった中で、どれだけ打線が攻撃力を持てるか。森、シュウィンデルにかかる期待はどうしても大きい。他には現有戦力をどれだけ戦力アップできるかも重要だ。
私が一番期待しているのは太田。日本シリーズでの打撃は素晴らしかった。近年、キャンプと秋だけ調子が良いが、今年こそレギュラー定着を目指してほしい。
ショートは、野口やゴンザレスや大城など、積極的な競争を期待したい。サードも同様に、宗に頼り切りではなく、名乗りを上げる選手が出てきてほしいところだ。太田がセカンドに定着してくれれば、安達がショートとサードを広く面倒を見ることも可能になる。
外野は、中川、杉本、福田と名前が挙がるが、その次の名前がなかなか出てこない。杉本も不安要素があるし、中川も来年どれだけ好調を維持できるか不透明だ。来田のブレイクにも期待はしたいが、どうなるか。
どういった陣容になるにせよ、調子のよい選手を積極的に起用していくのが重要になると思われ、中嶋監督の手腕に期待したい。
投手陣は、特段の心配はしていないが、山本の存在が大きすぎるのが現状だ。仮に山本が離脱することがあると、一気に苦しくなる。今シーズンの終了後、山本のポスティング移籍が噂されているので、それを見据えた戦い方も少しずつしていきたい。
しゅんぺいたが筆頭だが、新しい若い戦力の台頭もあるだろう。非常に楽しみだ。