オリックス打者陣の「目に見えない貢献度」を考える(2018年6月22日まで) 〜打席当たり投球数と併殺打率〜

昨日、6月23日(土)は早々に雨天中止が決まったうえ、何もすることがない休日だったので、ずっとやりたいと思っていた分析をすることができた。自分としては満足の行く仕事をすることが出来たと思っているので、ぜひ多くの人に読んでもらいたいと思う。

それは、「ネット上のデータサイトを見ただけではわからない、打席での貢献度」であり、具体的には「①打席あたりの投球数」と「②併殺打率」の2つである。


「①打席あたりの投球数」を知りたいわけ

もちろんこの数字が高いほうが貢献度が高いことは言うまでもない。特に、OPSが高くさらに打席あたりの投球数も多ければ、相手にとって嫌な打者だと言える。

・・・ということは逆に言うと、OPSが低く打席あたりの投球数も低い打者は、相手を楽にしてしまう存在であると言える。こういう特徴を持つ選手は印象から何人か思い浮かぶが、果たして実際にそうなのか?また、その程度はどのくらいのものか?これらの疑問に答えるため、定量的に測ろうというのが狙いだ。

さらに、出塁率と打席あたりの投球数を考えると、「その打者から1アウトを取るのに必要な投球数」が割り出せる。これが、もっとも直接的な指標となる。


「②併殺打率」を知りたいわけ

「併殺打が多い」と言われる打者は多く存在するが、果たして本当にそうなのだろうか?単に、ランナーが1塁にいる場面で打席が回ってくることが多く、併殺打を打ち得る場面がたまたま多いだけなのではないか?という疑問が当然生じる。つまり、併殺打を打つ確率を求める必要があるわけだ。

これには、併殺打の数を、併殺打となる可能性がある打席(1アウト以下で、ランナーが1塁にいる)の合計数で割ればよい。ちなみに、このような機会で送りバントを成功させた場合は母数から除いた。したがって、送りバントが失敗して「投ゴ」のように記録されている場合は、母数に含まれている。(欲を言えば、ヒッティングをしたときの併殺打率を求めてみたいものだが、いずれの機会にとっておくとする。)


結果

私単独による集計の結果、以下の結果が得られた。(正確性は保証しない。。)

黄色で網掛けにしたのは「貢献度が高い」と言える数字で、赤字は「貢献度が低い」と言える数字だ。まずは、結果をよくご覧いただきたい。成績は6月22日(金)までの成績で、上から順に打席数の多い順で並べた。

 

<結果>

打席の貢献度が高い選手 ・・・ 吉田、T−岡田、大城、西野、中島、小田、宮崎

打席の貢献度が低い選手 ・・・ 小谷野、宗、若月、山足、山崎


結果について

まず、「①打席あたりの投球数」について考える。

  • 中島の優秀さが際立つ。自分はこのブログでもずっっと指摘しているのだが、やはり中島1番というのは非常に理にかなっていると言える。自分の考えが正しいことが立証され、満足している。
  • 小田の数字も素晴らしい。確かに追い込まれてから粘る打席が多く、頷ける結果だ。つくづく、怪我が惜しまれる。。
  • 全体的に相手に球数を投げさせないで済んでしまう(相手を楽にしてしまう)打者が多い。特に、若月、山崎、西村の早打ちは恐ろしいものがある。
  • 小谷野もやはり主軸を打たせたり、スタメン固定で使う数字ではとても言えない。特に、競争相手となる中島とは1アウトをとるための投球数が1.5球も少ない。これは、1ゲーム換算すると6球程度の差になると期待される。特に、相手先発投手からすると感じ方が大きく違うだろう。
  • 打席数は多くないものの、伏見と武田の数字が面白い。ヒットを打つときは球数少なくあっさり打ち、凡退するときはそれなりに球数を投げさせる、という傾向が読み取れる。
  • 同様の傾向がロメロに見られる。しかし、伏見と武田と異なるのは、ヒットを打つのが平均3球以内に収まっていることだ。同様の特徴が宗、若月、山崎にも当てはまる。これは、追い込まれるとヒットが出にくい特徴を表している、と捉えられるだろう。

次に「②併殺打率」について考える。

  • ロメロはおよそ6回に1回の割合で併殺打を打つ。ロメロの前にまともにランナーが出る打順を組んでいると、週に1回は併殺打を打つかな、という感じだ。
  • 吉田でも併殺打を打つ確率が10%あるということは、はっきりと認識しておくべきである。つまり、1アウト1塁3塁で吉田を打たせても、得点すら入らずチェンジになる可能性が少なくとも10%もあるのだ。(1塁を先にアウトにしてのタッチプレーでの併殺のことを考えるとややこしいが、ここでは無視しよう。)
  • 安達、若月のような右打ちを徹底する打者は、併殺打率が低いようだ。
  • 宗は併殺打機会が20回もあったのに、併殺打が一つもないのは立派だ。その他で目立ったのは、同じく併殺打率0%の福田と武田で、ふたりとも併殺打機会は8回だった。
  • 打席数は多くないものの、山崎と山足の併殺打率40%は目立ってしまうな。。
  • 併殺打機会が最も多かったのはT−岡田の46回だ。なんと5打席に一度以上のペースで併殺機会が回ってくるという本人からしたら辛いところだ。しかしながら、併殺打の数は6本であり、ロメロの7本に次ぐ数字ではあるものの、母数も多い分、併殺打率はそこまで高くない。
  • チーム全体の併殺打率は13.2%と計算された。
  • やはり、全体的に左バッターの併殺率が低いと思い、左右ごとに併殺打率を調べてみた。結果として、左バッターは平均10.2%、右バッターは平均15.3%という数字が得られた。右バッターは、左バッターと比べて併殺となる確率が1.5倍もあるというのは、大体印象通りだと思う。

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